<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女性
年齢:65
プロフィール:65歳主婦です。夫と猫と暮らしています。断捨離も私たち世代になると終活の意味合いが強くなってきますね。
衣替えで忘れられない数年前の体験談です。
コロナで在宅時間が増えたことで、私たちシニア世代にも断捨離のブームが起こりました。
私も流行に乗って、プチ断捨離をすることに。
飲まないお酒や貴金属を処分し、下着も減らして快適になりました。
気分も乗ってきたので、増えすぎた洋服たちも思い切って断捨離することにしたのです。
まだ着られるけれどきつい服や、襟元がだらしなくなってきた服を思い切って捨てました。
デザインが若すぎるものも捨てました。
かなりスッキリしたのですが、どうしても未練が残ってしまうのが冬服です。
「このコート高かったんだよね」
「素材が良いから娘が着るかも」
などと、どうしても捨てきれない服が出てきてしまいました。
「迷っているものはいったん保留ボックスに入れて、1シーズン着なかったら捨てる」
お片付け本を読んだらそんな逃げ道が用意されていたので、その方法で保留することに。
保留用に、リサイクルショップでプラスチック製の衣装ケースを2つばかり買いました。
リサイクルショップで買った中古品でしたが、見た目はそれほど劣化しておらず、我ながら良い買い物をしたと思っていました。
しかし、それが災いのもとだったのです。
1年後の秋冬シーズン到来。
「さあ、現役復帰できる服はあるかしら?」
寝かせた服を取り出してみたら、服に白い粉がついていたのです。
「あら、何かしらこれ?」
ほこりでも積もったのかしら? よく見ると「あれ? 脚が...ある?」しかも、なんとなく動いている気もします。
「ギャー!! 虫!?」
もしかしてこれって...ダニ!? 慌てて全部取り出してみると、どの服にもぽつぽつと白い粉が! 全身に鳥肌が立ちました。
さらにカビらしきシミまで...慌てて衣装ケースごとベランダに出し、無事なものがないか一縷の望みをかけて探しましたが、衣装ケースに入っていたほぼ全ての服がダニとカビの餌食になっていました。
洗濯する気も起こらず、心を無にしながらすべての服と衣装ケースを捨てました。
66歳の夫には「もったいない」とぶつぶつ言われましたが、ダニとカビが残っているかもしれないケースを置いておきたくはありません。
その後に調べてみると、湿気の多い日本の家では、プラスチックの衣装ケースはカビやダニの餌食になりやすいそうです。
長く保存するときには防虫剤だけでなく、乾燥剤もいくつか入れたほうが良いとのこと。
着ない服を未練なく思いっきり処分できて良かったと思うしかないのですが、あのときの衝撃は忘れられません。
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