20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
40代の頃はすべてにおいて全力投球で、疲れ知らずだったという中道あんさん。50代になると体からSOSを感じることがしばしば。疲れてから休めばいい、と思っていましたが...
【前回】スッキリ暮らすために! 「片付け」よりも始めやすい「ちょこちょこ捨て」
【最初から読む】仕組みを作って安心。ひとり時間が多い親の見守り/中道あん
40代はまだまだ元気で、仕事も子育ても家事もすべてにおいて全力投球していました。
自分のことは後回しにして、疲れを知らないパワフルママと自慢していました。
それが50代手前でめまいを起こして寝込んだり、食いしばりが原因でひどい顎関節症を発症したりして、体からのSOSで生身の人間であると知ったのです。
50代に入ると、子離れして自分の時間も作れるようになりましたが、相変わらず「忙しい」があいさつ代わりでした。
その時は、疲れたら休めばいいと思っていました。
疲れてもいいという前提で、まだ自分の体を軽く扱っていました。
なので、好きだから、家族が喜ぶから、と言って、ケーキやパンを毎日のように作っていました。
手作りケーキの美味しいことといったら!
洗練されたお店の味にはない温かみがあります。
手作りケーキには甘い物を食べているという罪悪感もなかったと思います。
そんな生活を数年続けているうちに、だんだん足が冷えるようになり、夜中にこむら返りを起こして激痛で目ざめ、夏でも寝る時には厚手の靴下をはくような生活に。
朝に鏡をみると顔がむくんでいたり、目の下がぷっくりと膨れていたのもこの頃です。
好きなことに時間を使って、楽しい時間を持っているのに、またも体からのSOS。
とある本を読んだことがで、これらは「砂糖のとりすぎ」が原因ではないかと思ったのです。
いくら美味しくてもこれでは身体イジメもいいところ。
それでケーキやパン作りから遠ざかり、悩ましい症状からも解放されました。
体は食べるもので作られていると知って、自分を労わるようになったのです。
また、疲れたら、休もう...では遅いと感じるようになりました。
50代も後半になると、一旦疲れてしまうと、元に戻るまでに時間がかかるのです。
今年の始め、仕事が忙しく夜中まで働いていたことがありました。
すると一日のスタート時点から体が重く気分がスッキリしません。
アロマオイルを使って気分を上げたり、マッサージの回数を増やしてみたり、家事の時間を減らしてみたり、工夫はするのですが、体調はイマイチでした。
仕事が一段落して、春を過ぎた頃、ようやくスッキリした感じに。
体に何かを足したところで効果は薄く、疲れたら回復に時間がかかる年代なのです。
50代からは「疲れをとる」のではなく、そもそも「疲れない工夫」をすることが大切です。
具体的に心がけていることは、
1.カフェインを取りすぎない
2.甘い物を食べ過ぎない
3.お酒を飲み過ぎない
4.夜遅くまで仕事をしない
5.同時に2つ以上のことはしない
6.スケジュールに余白を入れる
7.苦手な相手とは距離を置く
8.苦手なことは頑張らない
9.家事に時間を使わない
10.適度に運動をする
要するに、頑張らない、無理しない。とてもシンプルなことです。
自分なりのルールを作って守ることで、コンデションを一定に保つことができます。
すると少しの自分の変化にも気づきやすいのです。
忙しさにかまけていると自分のことにまで気が回らなくなります。
小さなSOSにも気づかない。
私の周りには頑張りすぎたストレスが原因で大病をした人が少なくありません。
疲れない工夫は、素晴らしい健康法でもあると思うのです。
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