こんにちは。中島めめです。
今回は、夏が苦手な私の今までの人生と、子どもが出来てからの変化について書きたいと思います。
前回のエピソード:PCに疎すぎて大騒ぎ...そんな私が地域の教室に通ってみた結果
私は昔から暑さと湿気にとても弱く、一年の中で夏が最も苦手な季節でした。寒さには強いので冬は家に自分一人の時は暖房もあまりつけないのですが、夏は早々とエアコンをつけ始めてしまいます。
そんな調子で、もともとインドア体質なせいもあり夏はできる事なら一歩も外に出たくない、と思いながらこれまで生きてきました。
夏と言えばお祭りや花火、海やバーベキューなど戸外でのイベントが盛りだくさんですが、今までどれ一つとして行きたいと思った事がありません。空調の効いた室内に留まれる選択肢があるなら迷わずそちらを選んで来ました。というか元々友人も少なかったので誘われる事自体あまりなく、平和な人生を送っていたのですが...。
結婚、出産を経て子どもが成長し、外の世界と関わりを持つようになってくると、自分の好きなように家に閉じこもっている訳にいかなくなってきました。
保育園でもなにかと行事はあったのですが、やはり小学校に入学してから子ども会の役員に当たった年が一番忙しかったです。
特に夏祭りの当番で日中山車について回るという役目があり、もう何日も前からその事を想像しては憂鬱な気分になっていました。
しっかり義務を果たさなければならないと覚悟はしていましたが、強烈な暑さと湿気の中何時間も歩き回る事を思うとどうしても気が滅入ってしまうのです。
そんな時、スーパーで子どもの同級生のお母さんとたまたま少し立ち話をする機会がありました。
「そういえば今度の夏祭り行く?」
というような事を聞かれ、
「うん、子ども会の役員に当たっちゃったから山車と一緒に回らなきゃいけないんだ...。」
と答えたら、その人は
「いいなぁ~、私お祭り大好き!」と答えたのです。
別に何も変わった事を言われた訳ではなかったのですが、自分の中に「お祭りが好き」という感覚が全くなかったので、その言葉に心底驚いてしまったのでした。
「そうか、私はつい自分中心に考えてしまっていたけど、世の中にはお祭りや花火や海が好きな人だっているんだ、いやむしろそっちが多数派で私みたいな辛気臭い人間の方が少数派なのかも...」と、お祭り大好き!と言ったその人の言葉がやけに新鮮に感じられたのでした。
そしてお祭りの当日、出来るだけ暑さ対策をして臨んだ私ですが、頭の中には常に先日の子どもの同級生のお母さんの「お祭り大好き!」という言葉がリフレインしていたのでした。
今まで避けに避けてきたのでお祭りに参加する人たちを間近で見た事がなかったのですが、
山車を動かしたり太鼓を叩いたりしている青年団の方たちはどう見ても嫌々やっているのではなく(当たり前ですが)「お祭り大好き!」という感じが溢れていて、特に法被に鉢巻姿のお姉さんが生き生きしていて楽しそうで本当にきれいでした。
お祭りの様子などテレビで見る機会は何度もありましたが実際その場に行ってみて初めて自分と違う価値観の世界があるんだな、と肌で感じる事ができたような気がします。
そんな事を言う割には役員の年が終わるとそそくさと家の中に引っ込んでしまった私ですが、自分と違うキラキラした世界に触れた事は貴重な経験だったな、と今でも思っています。
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