安いけど得ではない! 同僚たちの「社内販売」がジワジワ家計を圧迫してきて...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:会社員で妻の二人暮らし。子どもはいません。

安いけど得ではない! 同僚たちの「社内販売」がジワジワ家計を圧迫してきて... 65.jpg

私が勤める東北の田舎町の会社の話です。

土地柄、会社勤めをしながら農業を行う兼業農家の従業員が何人か在籍しています。

ある人は米農家、ある人は梨農家、またある人は大根を栽培しています。

そんなわけで我が社では、それぞれの作物が収穫できる時期になると決まって「社内販売」が始まります。

「米5俵買わない?」とか「梨10袋買わない?」など、さまざまな品目の販売合戦が始まるのです。

農家ではない私にとっては、スーパー等で買うよりはるかに安く手に入るので、当初はとても助かっていました。

人によってはオマケを付けてくれたりしてくれるので、食費が大分節約できそう、そう思えたのです。

しかし、一度購入してしまうと相手も覚えているので、翌年以降同じ時期が来ると「米、今年は何俵?」とか「もう少し買わない?」など、だんだんセールスがしつこくなってきました。

毎年同じ品目ばかり勧められるので、過剰に買い過ぎて余ってしまったり、飽きてきていらなかったりする場合があります。

例えば、米だと私と妻の二人暮らしでは食べても1カ月10kg程度です。

1俵は60㎏なので、年間で2俵分しか消費できません。

たった「2俵ください」とはなかなか言いにくいもので、「じゃあ今年は5俵」と必要以上に買ってしまいます。

自宅では食べきれないので、ただで親戚に配る羽目になってしまいます。

果物の場合は、本当に好きな果物なら毎年まとめて購入してもよいのですが、それほど好きではない果物は年に1度か2度食べればよいので、本当は少量で十分です。

しかし、こちらも「梨2個ください」とは言えず、「じゃあ10個入り5袋ください」となってしまいます。

結局、親戚にただで配る羽目になります。

極めつけはたけのこです。

こちらは販売もあるのですが、ただでもらうこともあり、しかも5本まとめてなど大量にもらうこともあります。

料理に詳しい人なら分かると思いますが、たけのこは皮むきに始まり、あく抜き、水煮などとにかく下処理が面倒です。

私の妻はあまり料理が好きではなく、一応下処理はできるのでやってもらうと相当面倒くさいらしく、何度ももらってくると「あんまりもらってこないでよ!」と叱られてしまうこともありました。

購入する数を減らしたり、物によっては断ったりしたいのですが、社内の人間関係が絡むので無碍にはできず、結局購入してしまいます。

確かに安く手に入るのですが、最後は親戚に配って消費してもらうことがほとんどというのは果たしてお得といえるのか...。

結局、必要なタイミングで必要な分だけを買うのが利口な買い物と、後になって気付かされました。

安易に同僚から物を買うと後々大変だなと今さらながら後悔しています。

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