あぁ長かった...。義両親が亡くなり「嫁」としての役割を終えた私のこれから/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と2ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

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舅が亡くなり、夫の【妻】として息子達の【母】としての役割はあるものの、舅姑に対しての【○○家の嫁】は終わった。

長かった...、と、私を開放感が包んだ。

実の両親も亡くなり、残った舅はなんだかんだと言いながらも長生きするんじゃないかと思っていただけに、突然亡くなったので暫くは「もっと長生きして欲しかった」という思いがあったものの、やはり現実を考えればホッとしたのが正直なところだった。

夫の実の父親が亡くなったのに「ホッとした」というのは非人情かも知れないが、振り返ってみれば私的には十分【嫁】として頑張ったと、やり切った感が湧いてくる。

まだまだあれもこれもしてあげたかったとの思いは出てくるが、それでも出来る限りの事はしてあげられたと、自分を褒めてあげてもいいんじゃないか?とも思った。

そんなこんなの日々を送っていた時、下弟から「家族で遊びに行きたいと思っている」とメールが来た。

私は前々から心にムクムクと膨らんで来ていたものを、解き放つ日が来たと思った。

私は下弟にメールを送った。

「大変申し訳ありませんが、子どもの教育方針や考え方が違うので、これ以上付き合いを続ける事はお互いに大変にストレスだと思います。ですので精神衛生上、今後はそれぞれの生活を大事にと思います」

すると、すぐさま下弟から返信が来た。

「何をもって『考え方が違う』と言うのかわかりませんが、こちらとしては今後も付き合いをしたく思っています。娘の事でも色々本人から話を聞いてもらいたいと思っているし、相談にも乗ってもらいたいと思っています」

あぁ、やっぱり覚えてはいないんだと思った。

私の長男が将来の夢の為に、高校を辞めたいと言った事があった。

その時私は長男と年齢が近い下弟に、話を聞いてやってくれないかと頼んだ。

すると下弟からすぐに返事が来た。

「本人がやめたいって言うんやったら、ぼくが話を聞いたところでしょうがないんとちゃうか? 本人自身が痛い目にあわなわからんで」

えっ? 痛い目にってどういうこと?

退学したけりゃ辞めてもしょうがないやろってこと?

その後、学校の先生方から説得していただいたり、本人が考え直す部分があったりでなんとか退学せずに済み、資格も無事に取得して卒業した。

後になって「なんで辞めようと思ったんかな?」と本人が言うくらいの笑い話にもなった。

下弟がこの時の事を覚えているかどうかは知らないが、私の息子の事を「痛い目にあわなわからんで」と言ったのだから、下弟の娘も私に相談して話を聞いてもらうのではなく、「痛い目にあわなわからん」のじゃないの?と、下弟のメールを読みながら思った。

下弟の電話番号とアドレスを着信拒否にし、携帯からも削除した私は冷静だった。

「良いお姉ちゃん」でいたいと思っていたが、下弟(嫁のM子ちゃん含む)にしてみれば、「都合の良いお姉ちゃん」だったのだろう。

私は自認するほど記憶力が良い。

勉強的な事はさっぱりなのに、あんな事をやられた、こんな事を言われたなどに関しては、事細かな部分まで覚えている。

PTAや地域の役員などの際には、この記憶力が大変役に立った。

言いたい放題の親たちは、かなりの確率で自分の言った事の半分も覚えていなかったり、地域の古株(高齢)役員たちは、半分どころか全く覚えていない場合が多かったので、事細かに詳細を説明すると苦虫を潰した顔になって無言になった。

まぁ、後になって「細かいことまで覚えてて、あれは性格が悪い」と陰口を叩かれることは多々だったが、痛い事も痒い事もない。

よくご高齢の方から「嫌な事は忘れる」と聞くが、私は良い事も覚えているが嫌な事も覚えているので、私の中で消える事はない。

学校や職場でのいじめもそうだが、やった本人はすっかり忘れ去っていて、訴えたところで「そんな事はない! 作り話だ!」と言い出すことは、いじめ事件等の報道で加害者たちが口を揃えたように言う決め台詞の一つ。

やられた方はずっと覚えているのだ。

ただ、それをずっと抱きしめて鬱々と持ち続けているのか、頭の片隅に仕舞って切り替えて毎日元気に過ごしているのかは人それぞれだ。

老後に向けて、人付き合いも「断捨離」していくべきと思う。

人との関係は持ちつ持たれつであるべきで、持ってもらうばかりや持つばかりでは良好な関係とは言えないと思っている。

私が私らしく生きるために。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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