性別:女
年齢:50
プロフィール:私の母75歳は一駅離れた実家で独り暮らし。私は夫と長女と三男と愛犬と暮らしています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
◇◇◇
最近の母75歳は「なんか調子が悪くって」が口癖になっています。お散歩コースに病院が入っているのか?と思うくらいに"元気いっぱい"足しげく病院に通っています。
実家に行ってみれば、なにやら次から次へと薬の袋が増えています。
痛風の薬にコレステロールの薬、中性脂肪の薬くらいまでは普通の流れ。下剤に整腸剤、痔の薬に胃薬、抗生物質に、安定剤、入眠剤に、口内炎の薬に塗り薬の小さなチューブ薬が3種類ほど。そして、耳鼻科でもらってきた飲み薬が数種類に、眼科でもらった点眼薬が2種類。これがどれもこれも全て1カ月分以上大量にストックされてるんですけど!
それに実家に行くたびに背中にシップを貼ってとお願いされますが、それって捻挫や骨にヒビが入った時に貼る鎮痛抗炎症剤だよ? 「あ~気持ちいい」とかいって冷蔵庫で何袋も冷やしてあるし。なんでそんな貼り薬が袋いっぱいにあるの?
「お母ちゃん、病院って週一回は行ってる感じ?」
「そうねぇ、2週間に一度は行ってるわね。」
「で、そのたびにひと月分の薬もらってたりする?」
「そりゃそうよ。具合悪くて病院に行けなくなった時に不安だもの。最低2週間分はもらわなきゃ行った意味がないじゃない」と、ドヤ顔。
「いやいやいやいや、病院はそもそも具合が悪い時に行くところだよ」
落語みたいですが、問題は母が大まじめだということ。暑い日が続くからとか、雨で病院行くの大変だとか、膝が痛くては決め言葉。
それにしても、よくもまあ、こんなに大量に処方できるもんだ。母を薬漬けにするつもりか!って、ちょっと主治医に対して不信感を募らせた私。
「採血も月に一度してくれて、本当にいい先生なのよ。レントゲンもよくしてくれるのよ。本当にいい先生でしょ」
いやいや、採血を月一って大きな病気もないのに? どう考えてもおかしい。母の話がおかしいと思った私は一緒に病院に付き添って行き、診察の時に後ろで母と主治医の会話を聞いてたみることにしました。
そして、先生と母との会話で納得。そんな風に催促したら先生だって採血も薬もね......って会話だったのです。
母ときたら、主治医が「大丈夫ですよ。心配ないです」って言っても「でも先生......テレビで観たけど......云々」と検査しなきゃ納得しませんって勢い。
病名を名付けるとしたら、「病気を探す病」? 「なんでもかんでも大きな病気に結びつけたがる病」? 「テレビで見た病気は自分の事と思い込み病」だと思う私。
コレステロールの薬や中性脂肪の薬も、母の年で孫たちと焼き肉食べ放題に行って、ジュースなんてカルピスとオレンジを混ぜたジュースにバニラアイスをトッピングとかしちゃうんです。そのあくる日に血液検査すれば、そりゃ数値も高くなるでしょう? だいたい元気だからそんなに食べられるんだし。正常な数値だと思いますが。
母には「ちゃんと血液検査の前の日に焼き肉食べ放題に行ったことも先生に話さなきゃダメよ」って常々言ってましたけど、主治医との話に焼き肉食べ放題は出るどころか、「最近、胃がもたれちゃって」ときたもんだ。
やれやれ娘の私がいくら言ってもダメだけど、母にちゃんと話をして薬を出さない先生の病院には母は行かないし、下手すると薬がもらえる病院のハシゴをするわけで......。呆れ半分、医療費負担が増える日本が心配になる私です。
関連記事:薬はすべて‟有毒"です。服用は必要最低限にとどめましょう/9割の病気は自分で治せる!
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。