こんにちは。山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年が経ちました。
前々回、義父にケアセンターへ行くように説得する場面がありましたが...
義父の説得に何故包括支援センターの職員さんが同席していたのか不思議に思われた方もあったかも知れません。
前々回の記事:段差だらけ!バリアフリーに逆行する純和風建築をどうすれば.../山田あしゅら
当時、要支援1~2を行ったり来たりしていた義父。
今後のこともありますのでケアマネージャーをどなたかにお願いしたいと思っていました。
本来なら要支援の人は包括支援センターのケアマネージャーにお願いすることになります。
けれど、義母のケアマネージャーの「おーさん」は、居宅介護支援事業所のケアマネージャー。とはいえ、わが家の実情や義父の難儀な性格もある程度把握してくれています。
別々のケアマネージャーだと打ち合わせなど何かと煩雑になるのでは、という心配もあり、ぜひおーさんにお願いしたいと思いました。
前回の記事:大変さは増してるのに介護度が下がるのはなぜ?認定調査はブラックボックス/山田あしゅら
一方、義理の両親の介護に振り回される中、実は実家の両親の状態も深刻になりつつあったのです。
当時、父母は都心のマンションに二人で暮らしておりました。
父は様々な病気で入退院を繰り返しながらも細々と自営の仕事を続けていましたが、次第に病状は悪化。
腎不全による血液透析が始まったのはそんな頃でした。
母は病気で気落ちする父を一人で支え、看護に明け暮れる毎日でした。
もともと勝気な母でしたので嫁ぎ先の義両親の介護に四苦八苦している娘にはなかなか「助けて」と言えなかったようです。
何が何でも自分の手で!と父の介護に奮闘しておりました。
しかし母も70歳を過ぎ、だんだん自分自身の体力も落ちていくばかり。大柄な父の介護は容易ではありません。
私としても放っておくわけにはいかず、実家へ出向く回数が増えていたのです。
そんなこともあって、ぜひおーさんに義父のケアマネージャーをお願いしたい...!
おーさんに打診すると「できますよ。」とのこと。
居宅介護支援事業所に業務委託することはそれほど珍しいことではないのだそうです。
しばらく包括支援センターのケアマネージャーの同席を経て、正式におーさんが義父母二人のケアマネージャーとなりました。
残念なことにその後実家の父の容態は刻々と悪化していってしまいます。
両方の家を行ったり来たりをすることが増えたそれからの2年間、何とか乗り越えることが出来たのはおーさんのバックアップがあったからだと今でも思っています。
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