<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:53
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。最近編み物に挑戦し始めました。
今年54歳になる兼業主婦です。
これは今年20歳になる息子が幼稚園に入る頃なので、15年ほど前の話になります。
私は昔から裁縫が得意ではなかったのですが、息子を妊娠して産休をとっている合間に、ちょこちょこと子どもの帽子やスタイを縫い始めました。
完全に趣味の範囲で作っていたので、ほつれていても少し端が揃っていなくてもご愛敬。
買うより安いし愛着も出るからと思って作り続けていました。
息子が幼稚園になる頃には、ミシンの扱いもかなり上達し、始めた頃には何個か作ると必ず残念なものが仕上がることもありましたが、それもあまりなくなりました。
人前で使っても大丈夫かな、と思えるレベルのものが作れるようになってうれしかったです。
入園予定の幼稚園の事前の説明会で、靴袋やマスク袋など細々した布用品が必要だと言うことを知り、せっかくなので手作りで製作を始めました。
初めて作るものもあったのでいつもより時間はかかりましたが、なんとか出来上がりました。
間に合って良かったと安心していたのですが、入園2週間前ぐらいにご近所のママ友Bさんが「私の子どもの分も作って!」と、話しかけてきたのです。
「まだまだ趣味の範囲で人様に渡せるクオリティじゃないから」
そう断ったのですが、Bさんは食い下がってきます。
「私仕事してるからそういうの作るの無理なんだよね。かといって、既製品じゃ味気なくて子供が可哀そうじゃない? だから作ってよ」
子どもの好きなアニメのキャラの生地と3000円ほどを私に手渡してきました。
私もその頃にはとっくに産休育休が明けており、フルタイムで働いていたのでそうも伝えたのですが、Bさんには聞こうとしません。
息子の同級生のママさんなので今後のことも考えるとむやみに断るのもはばかられて、仕方なく作ることにしました。
しかし、引き受けてからBさんの要求はエスカレートする一方。
「袋には小さなポケットを作れ」
「何々のキャラクターのワッペンを買ってきて付けろ」
「3000円渡してるんだから多少の物は買い足せるだろ」
などなど、さすがに失礼じゃないかと思うような口調での要望の電話がかかってきて、私は頭を抱えてしまいました。
それでも一度引き受けたものだからと、なんとか子どもたちの入園前に作り上げ、Bさんに渡したのですが...。
「ありがとう。うん。まあ手作りだからこんなもんよね」
人に作らせて図々しい要求までしておいて、こんな言いぐさありますか!?
やっぱり引き受けるんじゃなかったと後悔しました。
未だに時間があるときには子どもにハンカチなどを作り、そこに刺繍を入れるなど趣味として続けていますが、あのときからはBさんはもちろん、他の方に頼まれても極力お断りするようにしています。
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