<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さとこ
性別:女
年齢:38
プロフィール:38歳専業主婦の私と6歳の可愛い女の子とおっとりパパの3人家族です。
6歳の年長の女の子がいます。
幼稚園はバス通園で、バス停にはママ友が5人、年齢も近く気さくで皆仲良しで、週に3回は帰りに近くの公園で子どもたちを一緒に遊ばせています。
しかし、その中の1人のママ友が、必ず週に1回、手作りオヤツやおもちゃ(シャボン玉)を持参するのです。
そのママ友Aさんはこの春から転入してきて、子どもも親も同級生同士ということもあり、すぐに意気投合しました。
いい人が来てくれてうれしいと思っていた矢先のことです。
公園遊びの途中で、Aさんが「今日オヤツ持ってきたの!」と言い出しました。
新型コロナウイルスの変異型が増えていると言われている今、私は内心(え? この時期に手作り? しかも公園で!?)と、今までなかった展開に戸惑いを隠せませんでした。
オヤツは、ラップもされずタッパーに無造作に入れられた少し焦げ気味の丸いドーナツでした。
戸惑う私を横目に、オヤツと聞いて大喜びの子どもたち。
Aさんの前でダメとも言えず、複雑な気持ちのままアルコール消毒をし、いただきました。
それで気を良くしたのか、Aさんはその後クッキー、ゼリーと次々とオヤツを持ってきてくれました。
ゼリーは巨大タッパー一面のイチゴゼリーで、みんなでスプーン突っつき合いながら食べる方式でした。
極めつけは「今日はポン菓子持って来たよ!」と、お米の粒のお菓子を持参したのです。
ベンチに袋を広げる形で開封し、食べ始めました。
手で掴んで自分の口に運んで食べるので、当然手はよだれで汚れます。
娘もうれしそうに食べていたその時、Aさんのお子さんが、よだれまみれの手でお菓子を握り「あげる! 食べて!」と、娘に渡してきたのです。
娘が「食べてるから今はいらない」と言っても「受け取ってよ! 食べて!」と譲らないのです。
子どもの純粋な気持ちだと理解しているつもりですが、悩んだ挙句「ありがとう」と私が受け取り、そっと見えない様にティッシュにくるみ、鞄に隠しました。
度重なるオヤツ攻撃に疲弊してきた私は、公園遊びはやめようかなと思うようになりました。
しかし子ども同士は仲が良く、そんな訳にもいかず結局足を運びました。
その日はオヤツ攻撃がなくホッとひと安心。
しかしその日はAさんが「シャボン玉作ってきたよ!」と手作りのシャボン玉液に人数分のストローを持参してきたのです。
1人1本ずつあるなら安心、ありがたいなーと思い「ありがとう」とお礼を伝え、子どもたちを遊ばせていました。
しかし私が私用で5分ほど公園を離れ戻ると、娘が私のもとに駆け寄り「ストローなくした」と言います。
「ストローって予備ないよね」
Aさんにそう声をかけると、驚きの答えが返ってきました。
「あー、もう誰がどのストロー使ってるかわかんないよ! もう自由に使ってるよ」
唖然としましたがときすでに遅しで、娘のストローも誰かに使われているようでした。
Aさんは子どもが大好きで「子どもたちの喜ぶ顔が見たいの! それが私の喜び!」が口癖です。
オヤツもシャボン玉もその一心で用意したものなのは理解できるし、感謝もしています。
しかし、こんな時期でも彼女は家族で旅行や外食に行っているとよく話していたこともあり、不安を拭えません。
他のお母さんたちも複雑そうにはしていますが、輪を壊したくないのか、疑問を投げかける人はいません。
娘は少し喘息気味で主人に持病もあるので、「感染したくない」と私が神経質すぎるのかもしれません。
しかしこれ以上エスカレートするようなら優しく意見できるように、今から対策を考えておこうと思います。
関連の体験記:「あの名前、良くないんだよー」クラス全員の「姓名判断」をして得意気に批判するママ友...
関連の体験記:LINEを放置したら今度はポエム!? 幼稚園で「自主的ぼっち」を選んだ私が粘着ママに絡まれた!
関連の体験記:作ったカレーを3日間放置...もう腐ってるよね!? 夫よ、作るだけじゃない、片付けまでが料理だ!
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。