<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:夫と高校生、中学生の4人家族。夫の実家のレストランを手伝いながら義父母と半同居しています。
私には高校3年生の娘(17歳)と中学2年生の息子(13歳)がいます。
娘も息子も中高一貫校に通っていて、娘が入学時から仲良くしているママ友A子(45歳)がいます。
コロナ禍になる前は良く会っていましたが、最近はたまにLINEをする程度。
そんなA子から、私の娘の彼氏のことで伝えたいことがあると電話がかかってきたのです。
その時は、義母の病院に付き添わないといけなかったため、後日、我が家でお茶でもしながらお喋りしようということになりました。
数日後、我が家に来たA子から、私の娘の彼氏がどういう人で、誕生日や記念日にはこんなプレゼントがあったらしい...と恋愛事情を延々と聞かされました。
A子は私の娘がその彼氏に騙されているんじゃいないかと、心配して私に話してきたようではありました。
ただ私は娘の彼氏のことは知っていて、本人にも会っているし、真剣に交際をしていることを確認しているから大丈夫だと告げると、A子は安心したようです。それより私は、A子が娘の交際について、細かいことまで知っているのかが気になりました。
「どうして、〇香(私の娘)のことをそんなに知ってるの? 〇衣ちゃん(A子の娘)から聞いたの?」
そう尋ねるとA子は、驚きの事実を口にしたのです。
「我が家では、私が夜寝る前に家族全員のスマホをチェックすることにしているのよ。〇衣と〇香ちゃんは、仲良し5人のLINEグループに入っていて、〇香ちゃんがそのグループのLINEで自分の彼氏の話をしていたのを見たってわけ」
驚いた私が「友だちとの会話も見るの?」と聞くと、A子はさらに驚くようなことを言い出しました。
「全部ではないけどね! 気になったところは読むかな。でも女の子たちの会話は長いから、ほぼ流し読みよ~、気になる話題があれば〇衣に尋ねたりもするわよ」
私が驚き過ぎて言葉が見つからず黙っていると、A子は続けました。
「スマホのチェックは、子どもだけじゃなくて主人のも毎晩してるわよ! 会社の部下でも女性が多いから気をつけていないとねぇ」
A子は平然と衝撃的なことをさらっと言いました。
「母親は家族全員の行動を把握しておく必要がある」
そういうA子に詳しく話を聞くと、スマホのチェックだけではなく、ご主人や子どもたちに1週間分の自分たちのスケジュールを自分に知らせることも義務づけているとも言っていました。
「子どもたちも思春期で難しい年頃だし、ご主人も嫌がらないの?」
「あたりまえよ~。我が家のルールは私が全部決めて、それに従わなければ私は家を出て行くと家族に言ってあるからね。私に出て行かれたらみんな困るから、ルールを破ったりしないわ!」
A子はそう言って自信満々に笑いました。
私はそんなA子を見ながら「A子家の家族じゃなくて良かった」と思いました。
そして同時に、どうやって自分の娘に話そうか、ママ友たちにも話した方がいいのか、で頭の中がいっぱいに。
まだ話すかどうかの結論はでていません。
関連の体験記:息子の同級生が連日我が家で夕食。自称モデルの母親はSNSで......!
関連の体験記:「ママと行けば良かったな、ごめん」授業参観に来た亡き父を傷つけた幼い私。今は心から尊敬しています
関連の体験記:さすがに...中学生になっても一緒に入浴する息子と娘。冷戦を経て親子で話し合った結果は⁉
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。