<この体験記を書いた人>
ペンネーム:シャーロック
性別:女
年齢:50
プロフィール:週5でパートをしている主婦。夫50歳、子ども13歳、義母と同居。日々運動不足を実感しています。
2021年の夏頃、母(83歳)の兄(89歳・私の伯父)がトイレを汚して困ると、伯父と一緒に住んでいる姪(48歳)から母に電話がありました。
伯父には子どもがおらず、現在は姪2人(48歳と46歳)と暮らしています。
伯父は、2020年に外で転んでから、危ないと外出しなくなっていたので心配していました。
様子を見に行った母は、私(50歳)に電話をかけて来ました。
私は一応、医療関係の仕事に就いているので、以前から相談に乗っていたのですが、「伯父さんはもう高齢なので介護申請をしてみてはどうか」と提案することに。
これまでも「介護」と言うワードを出すと、すぐに「施設に入る」と勘違いして怒る母。
介護申請をしてもすぐに使わなくても問題ないと一生懸命に説明して、母には納得してもらいました。
母も私のアドバイスどおり伯父と姪に介護申請の話をしたようなのですが、介護申請をしてどうするのかを具体的に理解していなかったため、うまく伝わらなかったのです。
そのため「自宅に介護の人が来るのは煩わしい」と言って、聞く耳を持ってもらえなかったそうです。
それを聞いた私は、電話で母にもう一度説明したのですが、母もやり取りに疲れている上、伝言ゲームのような状況にイライラがたまっていたのでしょう。
娘の私には気をつかわず話ができるので、感情が高まって怒り出す始末...。
もともと母が伯父の家庭の問題に深入りするのを、私は心配していました。
これ以上、理不尽に怒られたくはないので、しばらく母と伯父と姪の件を放置することにしました。
それから3カ月が過ぎて11月になった頃、いよいよ伯父が認知症っぽい行動をしていると母が姪から連絡を受けました。
顔つきも以前のそれとは変わり、トイレは汚すし夜は寝ないで廊下をウロウロ...姪の部屋のドアをどんどん叩き、寝ることもままならないようです。
食事も食べてないそうで、急に症状が悪化したようでした。
この様子を見て、素人同士で話していても収拾がつかないと決心がついた姪たちは、伯父を病院に連れて行ったそうです。
病院での検査の結果、認知症と診断され、先生からも介護申請をすみやかに行うように言われたとのことでした。
母が兄の家にずっと行っているのが気掛かりでしたが、認知症と診断されたこと、介護申請を出したことで、自分は一歩引いて姪っ子に任せようと思ったそうです。
その報告の中で、姪が私の母にトイレなど汚れた家の掃除をさせようと思っていたというようなことを聞き、とんでもないことだと怒りに震えました。
ともあれ、プロに任せる道を選んでもらえて、母も冷静になり私もホッとしています。
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