毎週末、義母の「墓探し」に駆り出され...悩む私たち夫婦の前に現れた意外な救世主

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まるおじ
性別:男
年齢:52
プロフィール:専業主婦の妻と高校生、小学生の子供2人の4人家族の父です。つい先日、4年近い単身赴任を終え、自宅に戻りました。

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私は50代前半の中間管理職のサラリーマンです。

2021年2月にようやく単身赴任生活を終えて自宅に戻ることができたのですが、ちょうど同時期、闘病中だった妻の祖母が亡くなってしまいました。

おばあちゃん子だった妻も大変ショックを受けて悲しんでいたのですが、それ以上に義母の落ち込みぶりは激しく、見ていていたたまれないほどでした。

一人っ子だった義母は数年前に夫を亡くしていたこともあり、「もう自分には話し相手がいなくなってしまった」と言って、何日間も家にこもって塞ぎ込んでいました。

1カ月ほどすると、義母も少しずつ元の生活に戻り始めたのですが、今度は毎日朝早くから我が家にやって来て妻と出かけて行くようになりました。

今まで義母は妻と一緒に出かけることがあまりなかったため不思議に思いました。

「毎日お義母さんとどこに出かけているの?」

妻に聞いたところ、義母の家系にはお墓がないため、義母と墓を捜しに行っているというのです。

「このままでは母が可哀想だと思ってお墓を探し始めたけれど、どこが良いかわからない。一緒に探して欲しい」

そう頼まれて断れず、妻は連日義母の墓探しに付き合うことになってしまったとのことでした。

「2、3カ所一緒に見に行って、一番いいと思ったところにすぐに決めるから」

最初のうちはそんなことを言っていたそうなのですが、見ているうちに立地や日当たり、さらには墓石のグレードまでこだわり始めたようで、一向に決まる気配がないというのです。

そして、義母は私にも意見を求めてくるようになり、週末には現地まで同行するようになってしまいました。

転勤直後でまだ新しい職場にも慣れず仕事でのストレスも溜まっている中、憂鬱な表情の義母と妻、そして墓石が並ぶ景色を見続けていると、こちらも気持ちが暗くなってしまいます。

そのうち週末が近づくと、憂鬱な気持ちになるようになりました。

しかし、墓探しに付き合うようになって1カ月ほど経った頃、急に義母が明るい表情を浮かべることが多くなってきました。

不思議に思い妻に聞いたところ、平日にいつものように2人で墓巡りをしていたとき、偶然義母と同年代の方と一緒に説明を聞くことになる機会があったというのです。

そして、その方とせっかくだから情報交換をしましょう、ということになったそうです。

その中でいろいろ身の上のことを話し合っているうち、お互いに一人っ子で母親を亡くした直後だったということがわかり、親しく付き合うようになったそうです。

義母は今の場所に引っ越してからずっと友人ができないことを悩んでいたのですが、思わぬきっかけで親しい友人が生まれることになり、義母の先行きを心配していた妻もとても喜んでいます。

私も義母の楽しそうな顔を見られるようになって嬉しいのですが、願わくば早く墓を決めてもらって墓場デート? から解放してもらい、家族で楽しい週末を過ごせるように、と祈っています。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

コメント一覧

あちこちウロウロすることより違う寄り添う形がありましたね。 あまり情報を得ずに闇雲にあちこち出かけても気晴らしにもならないような。 でもお義母さんも話し相手ができて良かったですね。
何はともあれ義母さんが前向きになれて良かったです。 不思議な事に、 高齢者さんは例えそれが同じ回答であっても、直ぐ傍にいる家族の助言よりかはご近所さんやテレビの情報を信じますね。

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