<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女
年齢:50
プロフィール:実母(79歳)と子ども(12歳)の3人で、ちょっと田舎に住んでいます。
コロナ渦での巣ごもり生活の影響か、実母(79歳)の様子がおかしいと感じています。
母の友人もそれなりの年齢なので、あまり遊びに来なくなりました。
本人も、週刊誌などで「1日に家族以外の3人と話をしましょう」と書かれていると言うのですが、出歩かないので他人と話することもありません。
毎日テレビで再々々...放送のサスペンスドラマを日がな一日観て過ごしています。
朝昼もあまり食べないのに、夕方になると飲酒をし始めて夜寝るまで呑んでいます。
お腹が空くと煎餅などのお菓子を食べていますが、夕方は呑むので夜ご飯もほぼ食べません。
ある日の朝、「今日の晩ご飯は豚肉をステーキみたいに焼こう」と自分から言うので、解凍するために冷凍庫から豚肉を出しました。
しかし、昼前には忘れて違うメニューを食べようと言い出したのです。
さらに、午後から何度も「今日は何のおかずやった?」と聞いてきます。
その度に「豚肉焼くんやろ」と答えました。
そして、ご飯を作る時間になったので台所に行くと、母が晩ご飯のおかずにと山芋や茄子を出して切っていました。
「何してるの? 今日は豚肉をステーキにするんやないの?」
「そうやったかいな?」
などと言いつつ台所を後にして、お酒を呑み始めます。
私が作っている最中も「山芋、擦ろか?」と声を掛けてくるので、「今日は山芋は使わないよ。豚肉を焼くんやろ?」と聞くと「忘れてた」の繰り返し。
いざ料理が出来上がっても箸をつけようとしません。
「盛り付けが悪いから食べる気しない」
「味付けが悪いから美味しくないわ」
文句ばかり言い、食事は摂らずに呑んでいました。
腰を圧迫骨折してからコルセットをするのを嫌がり、坐骨神経痛になった母。
台所に長時間立っていられないので、食事の支度は私の仕事になっています。
それなのに「今日は作ってくれるんか?」と聞いてくるのも嫌です。
「作るよ」と答えるものの、内心「いつも作ってるやないか」と思っています。
また、午前中に内科と整形外科に行って薬をもらい、その帰りにスーパーに寄った日のこと。
スーパーで「病院いつ行くの?」と聞いてきました。
「午前に行ったよ」と答えると「行った?」と聞き返すので診察時の話をすると、「それ今日やった?」と母。
本人的には認知症ではないと思っているらしく、物忘れがひどいのは、私が昼間に話しかけないからだと文句を言っています。
私は、日常の些細な事でもコロコロ言うことが変わる母とのやり取りに、イライラしないよう努めるばかりです。
本人に自覚がないのと、まだ一人歩きなどはしないので認知症の検査は受けてはいません。
しかし、もっとひどくなったら受けてもらおうと思っています。
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