<この体験記を書いた人>
ペンネーム:かっちゃん
性別:女
年齢:42
プロフィール:3児の母です。双極性障害の実母(66歳)がいます。
学生時代、実家から都内の大学へ通っていた私は、就職とともに22歳にして、初めての一人暮らしを始めることとなりました。
当時母は47歳。
同級生の中でも若い年齢の母でしたので、これまでよりも自由に父との生活を楽しんでくれればいいな、私もしっかり働いて親孝行したいな、そんなふうに感じていました。
ところが長年、双極性障害をもっていた母は、私が家を出ると鬱の期間が長くなってきたようでした。
自由な時間がよくない方向に作用したようです。
電話やメールでも重たい雰囲気の話題や相談が多くありました。
親孝行したいと思っていたはずの私ですが、母からのメールや電話は対応後に自分自身も負のエネルギーをもらってしまう気がして、3回に1回くらいでしか返事をしなくなってしまいました。
一緒に暮らした一人娘が家を出て、寂しくないはずがないのに...今思えば冷たい娘ですよね。
母は相談相手を失ったようにも感じていたかもしれません。
親という立場になった42歳の今であれば「あの頃はごめんね」と言えます。
母は私に無視されているように感じて、余計に寂しい思いをさせてしまったのでは、と反省の念もあります。
もしも当時に戻れるのなら、あの頃の私に「言霊」の存在を伝えたいです。
スピリチュアルな話ではなく、これは現在の私の考え方で、人は自分の発する言葉で現実をつくっているということ。
「何もやる気が起きなくて...」
なんて言う人からパワーは生まれません。
「気分は絶好調ではないけれど、朝は起きられたよ」
そう話す人は、さらにもう一歩、洗濯等も何とか完了できるかもしれません。
マイナスの言葉は周囲の人も不幸にすると思います。
鬱な状態のときに、できないこと、ダメなところに目を向ければきりがありません。
これは鬱であるか否かにかかわらず、私も含めて全ての人にあてはまることかもしれません。
無意識に「これもできなかった。あれもやりたかったのに」と自分にダメ出ししてしまうこと、よくありますよね?
寝る前に一つでもいいから、自分を褒めてあげませんか?
3分くらい考えてみたら、意外と自分の「褒めポイント」もっと出てくるかもしれませんよね。
ありきたりではありますが「自分を信じると書いて、自信」、自分を褒めることがその一歩になるような気がします。
そして、そんな人からはプラスのエネルギーや言葉が発せられるはずです。
人は変えられないけれど、自分を変えることはできる。
自分の何気ない一言で、周りの人を明るい気持ちにすることができたら素敵ですよね。
母を思い起こしながら、そんなことを考えたのでした。
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