「お父さん死んだ!?」離婚後の母は暴れ、喚き、踏み倒し...生活保護を受給していた/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。今から20年以上前、私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

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父が亡くなった事をいちいち別れた妻である母に伝えなければならない訳はないが、少なくとも一周忌が終わるまでは知らせないでおこうと弟達と決めていた。

なぜなら、母は今まで散々上弟に小遣いを渡していて、結婚する時には自分が同居できると思い込んでいたために、上弟が嫁の親と同居していると知った時には大変だったからだ。

上弟や自宅に電話をして、嫁に「なんでそこにあんたの親がいるんや! そこにいるのは私やろ!」と、半狂乱になって喚き倒す。

私が何度も「上弟は母を金づるだとしか思っていないので、渡すだけ無駄だ」と言っても信じず、逆に私が母の金を狙っているからの言葉だとしか受け取らなかった。

それでも当時はまだ父が元気だったので母は強硬な態度をとる事はなかったが、父が亡くなったと知ったら上弟の所に乗り込む事も想像でき、それよりも下弟が父と暮らしていた家に入り込もうとしかねない。

よって、少なくとも1年は知らせないようにと決めたのだ。

当時母は離婚してから遠くに住んでいた訳ではなく、それこそ父や弟達と徒歩で15分くらいの所に住んでいた。

なぜそんな近所に住むのかと聞いた事があったが、母は二人の息子の近くにいる事で息子たちが自分の所に戻って来てくれると信じ込んでいた。

働く事もせず、ただただ家で父への恨みつらみを沸々とさせていたので、余計に精神的にも病んできたのだろう。

母は1~2年は父と別れた事を隠し、それまでに付き合いのあった店からツケで貴金属や電化製品を買っては踏み倒す。

一向に支払いがないので店側が父の所に連絡をして、初めて父と母がとっくに離婚済みである事を知るという事が度々あり、店側が母に支払いを求めると、大暴れした。

結局、店側は別れた父は関係がないのに父に苦情を言いに行き、そのたびに父は母の尻拭いをして金を払ったが、最終的には母がいろんな店から出禁になった為、ツケで物を買う事はなくなった。

そんな状況を続けていた母は、やはり息子が同居してくれるとずっと思っていたので、父が亡くなったと知るや否や何をし出すか分からない。

ところが父の一周忌が間近になった時、母から電話が掛かって来た。

「お父さん死んだ!?」

仕事柄付き合いが多かった父なので、色んな繋がりから母の耳に入ったのだった。

私は父の亡くなった病状や最期を軽く説明し、私も姑が認知症を経て亡くなった事を話し、弟達も元の生活に戻っているので、それぞれがそれぞれの生活を考えるべきだと話した。

母は暫く連絡がなかった間に生活保護を受給していた。

もちろん役所から通知があったので知っていたが、少なくとも年寄り一人が食べて行く分には困らなくなったとホッとしたのが正直なところだった。

ただ、母はどこでも連絡先に私の名前を出しているので、私の所に連絡が入るたびにほぼほぼ付き合いも行き来もないと説明すると、相手は物凄く驚いていた。

母はいわゆる「離婚して子ども達にも見捨てられている」というような事を話すと惨めったらしく恥だと思っていたのか、普通に子ども達とは行き来をしていると話していたらしい。

母の生活保護受給後は、回数は少ないものの、母に問題があった際には福祉課の担当の方から、どんな問題があってどう解決したとその都度連絡が入っていたので、今までの事などいろんな話をした。

担当さんは母のような人は他にもいるようで、母との会話の中で嘘が多く見受けられると話してくれた。

考え浅く、その場しのぎに見栄を張っても、歳のせいか辻褄が合わないと自分では気が付かないので、嘘がバレているとは気が付いていなかったのだ。

母は福祉の方のお世話で見守り隊の訪問を受けていたそうで、やはり日々誰かと接する事で気がまぎれるのか、父が亡くなった事はすんなりと受け止めた様で、トラブルに発展する事なくホッとした。

そのころ我が家はと言うと、脳梗塞の後遺症で右半身に麻痺が残った舅が、週1のリハビリに全く来ていないと病院から連絡がきていた。

舅はリハビリに行くと言って家を出るも、行かずにどこかで時間を潰していたらしい。

病院から一度家族の方と一緒に来てくださいと言われ、私が一緒に行く事になった。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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