<この体験記を書いた人>
ペンネーム:GoldenFish
性別:女
年齢:48
プロフィール:北関東に住んでいます。夫は4人兄弟の末っ子のはずなのに後継ぎみたいな扱いでモヤモヤしています。
年齢も50歳に近づき、親の墓問題などを聞いたり義父が84歳で亡くなったりして、自分が死んだらどこのお墓に入るんだろうとよく考えるようになりました。
基本私は、亡くなって骨になってしまったら「無」になるものと思っています。
昔流行った歌のように、風になって空を吹きわたっているというような考えがピタッときます。
子どもの頃は、先祖の魂がそこにあり、かわいがってくれた祖父などにお願いをすれば願いをかなえてくれるのではないかみたいな調子のいいことを考えていた時期もありました。
ですが今は、お墓というのは基本生きている人が亡くなった自分の身内を思い出して気持ちを整えたり、死んだら入るところがあるという安心したいという思いの表れなのだと私は思っています。
そんな私は既婚者で夫の姓を名乗っている、嫁という立場です。
主人の上には2人も兄がおり、主人の実家に住んでいるわけではないので、あまり嫁と言われてもピンときません。
先日、義父が84歳で亡くなったのですが、数年前に義父は自分の家のお墓をきれいにしました。
それまでは墓石が無造作に何本も立っている状態だったのですが、これを一つにしたのです。
200万円ほどかかったそうで、先祖を思う気持ちと自分たちがいずれ入るだろうからと思い、なけなしのお金をかけたとのことでした。
その気持ちは分かりますが、義父母がそのお墓に入った後、義理の兄たち(40代)がそのお墓に入ると墓守がいなくなります。
義兄たちは、子どもはおろか結婚をしておらず、今後も難しいと思います。
義父、義母はうちに墓を守ってほしかったようです。
うちには娘が2人(10代)いますが、娘たちが望まない限り、私としては家に縛られないで自由に嫁に行ってほしいと思っています。
ですが、義母も義姉も、うちの娘たちのどちらかに姓と跡をついでほしいと、ことあるごとに言ってくるのです。
これだけ少子化になっているのに、跡を継ぐという考えがもう無理なのではないかとモヤモヤします。
夫(40代)はとりあえず自分が継いで、娘のどちらかが継いでくれるのなら継いでもらえばいいと言いますが、娘たちにその判断をさせるということ自体が重荷になる気がしています。
正直、嫁という意識のない私は、自分の墓はできたら樹木葬などにして、子どもに負担のない形にしたいです。
今の私たちの世代で、夫の実家のお墓に入りたい人ってどれほどいるのでしょうか。
夫の実家に住んでいれば抵抗はあまりなくなると思いますが、家を構え別々に住んでいるのに、夫の実家のお墓に入ることに違和感があるのです。
先祖は大切にしなくてはいけないという考えと、自分の感じる違和感にモヤモヤしてしまいます。
まだ先のことですし、なるようになる、灰になってしまえば、そこに魂はないのだからと思うとそんなにくよくよ考えなくてもいいのかと思ったりもします。
私たちの世代で、このようなことでモヤモヤしている人は多い気がするのですが、みなさんはどうでしょうか。
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