<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女
年齢:43
プロフィール:小学生の子どもが2人いるパート主婦です。
3年前、2018年の夏のことです。
小学校低学年の男子を持つママ友たちと、子どもたちを近所の川で遊ばせていました。
子どもは5人、母親は3人の計8人での集まりです。
この川は大人が入っても脛くらいまでの浅い川で、幅は約7メートルほど。
夏は川遊びの子どもたちや、川沿いに座って涼んでいる人がいる老若男女に人気の憩いの場です。
私は、川で遊ぶ子ども達を川辺からママ友たちと一緒に見守っていました。
もともとママたちの仲がいいというより、子どもたちが仲がよかったから集まった形だったので、特に会話が盛り上がることもなく、子どもが危なくないかを見守ることに必死。
いくら浅い川だからといって決して目は離さず、何かあったら即川に入っていこうと臨戦態勢のまま小一時間過ぎた頃、対岸にカップルがやってきました。
おそらく大学生くらいだと思うのですが、川辺に腰を下ろして二人でロング缶のお酒を飲みつつ談笑しています。
炎天下だったので、(昼間から川辺でお酒、楽しそうでいいな)と思わず思う私。
やがて、この男性のほうが河原の小さな石を川にちょこちょこ投げ始めました。
石を投げる場所は子どもたちがいる場所とは離れたところだったので、気にしていませんでした。
しばらくすると、子どもたちが水中メガネをかけて静かに川底を見続ける遊びをし始めました。
川底を見ては顔を上げて息継ぎをし、笑い合っています。
小さな魚などもいるようです。
暑いけど、子どもたちが楽しそうでよかったなと思っていたのですが、なんとそのとき、子どもたちの近くにヒュッと小石が飛んできました。
ぎょっとして飛んできた先を見てみると、あのカップルの男性です。
子どもたちに気づいてないのか、故意なのか分かりませんが、びっくりしていると、また小石が子どもたちの方に飛んできました。
私もママ友たちもこれは危ないと気づき、すぐさま子どもたちに声をかけました。
子どもたちの名前を呼んだところ、その声に気づいたある子が顔を上げたのですが、その瞬間、頭から30センチくらいのところを石がかすめていったのです!
びっくりしてカップルを見たところ、ふたりともニヤニヤしてこちらを見たあと、お互いの顔を見て爆笑していました。
わざとだ!
頭に血が上りましたが、まずは子どもたちを安全な場所に移動させなければなりません。
ママ友たちと、すぐ子どもたちを連れて川を出ました。
カップルに注意しようかとも思いましたが、話が通じる相手ではない、関わらないほうがいいとみんなの意見が一致し、その場を去りました。
みな怒り心頭だったので、ママ友の一人が交番にこのことを報告に行ってくれました。
その後パトロールを強化してくれたこともあり、誰かが同じような被害にあったという話は聞いていません。
子どもたちがうるさかったのか、単なる暇つぶしだったのか...。
許せない出来事でした。
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