あるはずの私物がない! 姑の転居で最後まで不審だらけの介護施設/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

前回の記事:子ども用の焼きそばを我先に!? 地域の子ども会に参加した夫の恥ずかしすぎる行動/かづ

pixta_71383728_S.jpg

姑が施設に入って2カ月ほど経った頃、次の行先が決まったと福祉の担当さんから電話があった。

とは言うものの、とりあえず

「ご家族様に、見学しに行っていただけますか?」とのこと。

少なくとも今よりもマシでと祈りながら見学に行くと、そこは結構山や畑に囲まれた所でとても静かな施設だった。

第一、当たり前だが、正面玄関が開いた途端に異臭がして来るような事が無く、居室に案内されても漂ってくるような尿・便臭も無かった。

施設の職員さんも皆さん朗らかで、会う人会う人笑顔で挨拶をしてくれたのが最初から好印象だった。

姑が入る予定のフロアはやはり自由に出入りは出来ない仕組みにはなっていたが、それでも現在入っている施設の様に「入れられている感」が入所者からしない。

ここでお願いしますと担当さんに言うと、翌月1日に入居となった。

今すぐにでもと言ったが、やはり途中入居ではなく1日からだと言われた。

担当さんに、引っ越しする前に現施設へ荷物の整理に行く予定だと言うと、それは全て施設側がまとめてくれているので当日の朝に迎えに行けばいいとのこと。

朝食を摂った後、身支度をしてくれて荷物もまとめて玄関まで持って降りてくれるとの話しだったのでお願いすることにした。

そして引っ越し当日。

朝10時頃に迎えに来てくださいとのことだったので時間通りに行くと、姑は玄関入った所の椅子に座っていて、隣に職員が一人ついていた。

相変わらず異臭が空気の動きと共に押し寄せてくる。

見ると姑の手の指は、まだ痛々しいかさぶたがいっぱい残っていた。

こんな状態で他の施設に移るとなれば、この施設のケアの恥だと思わないのか。

けれどもそれも今日で終わりだ。

姑の横には衣装ケースや紙袋が積まれ、こちらから持って行った荷物が集められていた。

職員は引き渡しが終わるとそそくさと持ち場に戻ろうとしたので、見送りも無いのかと腹が立ったが、この施設ではそんなもんなんだろうとも思った。

「あの、ちょっと待ってください」

私が声をかけると職員は不機嫌そうに振り向いた。

「こちらから持って来ていた物の確認をするので、ちょっと待ってください」

「えっ!? それで全部ですよ!」

職員は苛立ったように即答したが、以前姑が他の人の名前が書いたジャージを着ていたことから、私は持ち物の確認が必要だと思っていた。

服の1枚や2枚が減っていたってかまわないが、実はラバーシーツを2枚個人で買うように言われ、持参すると言うと「まとめて買いますから」とお金だけ請求されていたのだ。

案の定そのラバーシーツが1枚も入っていない。

「あの、ラバーシーツが入ってないんですけど?」

私の先入観からそう見えたのかも知れないが、職員は明らかに確信犯的な表情だった。

「え~? 買われてました?」

買われてました? と来たか。

「ええ、ここに入ってすぐに買うように言われたんで、自分で買って持ってきますって言ったんですけど、まとめて買うからって事でお金だけ請求されました」

いくら医療施設用のラバーシーツが高いと言っても、少し驚くくらいに高かったのでよく覚えている。

「入ってませんかぁ~?」

「ええ、入ってませんね。2枚とも!!!」

少し強い口調で言うと、ため息をつきながら職員は「見て来ます」と言って戻って行った。

10分経っても20分経っても戻って来ないので、受付事務の方に見て来てくれるように頼むと、どこかに電話を掛けてくれた。

恐らく姑が生活していたフロアの詰所だろう。

程無くして、先ほどとは違う職員がラバーシーツを手にして来た。

「洗濯場に行っちゃってましたー」

「2枚ともがですか?今日引っ越しで出ることは半月前に言ってたのにですか?」

少々意地悪かと思ったが、半月前から分かっていた退所者なら、申し送り等で連絡が回っているはずだ。

それを2枚とも洗濯場に持って行ってしまうのは、意図的な悪意を感じる。

施設側で荷物をまとめて、色んな物を一緒くたに詰め込んで、そのまま持って行ってしまえば後の祭りとでも思ったか。

当時からも私の友人には介護施設で働いている方は多かったが、入所者の中には必要な物であっても持って来ず、家族に連絡をしても連絡が付かず、施設側で使い回す事があると聞いたことがあった。

施設で亡くなった方のご家族がそのまま私物を引き取らなかったり、そもそも引き取り手のご家族がいなかった場合も、私物で使える物は施設側で他の入所者の足らずを補うために頂くという話しだった。

皆が皆そうではないことは重々分かってはいるが、この施設に入所してからのあれやこれやを思い返すと余計に疑わざる負えない。

細かいようだが、当然の様に一言も詫びは無い。


指定された時間に来ている上に、私物をまとめるのは職員からするから来なくていいと言われたから任せているのに、もう既に指定の時間から1時間近く過ぎていた。

「謝らないんですか?」と喉元まで出ていたが、今日入所する施設まで車で小1時間はかかり、姑の昼御飯が用意されているとの連絡だったので一刻も早く施設から出たかった。

新たに姑が入所する施設に向かう為に車を出した時、バックミラーに映る施設を見ながら、こんな施設でも入らなければ仕方のない人たちや、実態を知らないで《入れっぱなし》にしている家族がいるんだと思うと心が痛んだ。

【次のエピソード】認知症で家族のことを忘れた姑が唯一覚えているのは「嫁のかづ」だけという皮肉/かづ

【最初から読む】アッシー・メッシー・貢君だった彼が突然父に結婚の挨拶! 夫との馴れ初め/かづ

【まとめ読み】凄絶な嫁イビリに、夫との対立...。かづさんの記事一覧

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

コメントする

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP