医師の言葉に疲れ切った母が涙、職場に現れた「プチ泥棒」...感動と驚きの人気体験記3選

「毎日が発見ネット」の人気企画「みなさんの体験記」。アラフィフ女性を中心とした「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」共感エピソードをお届けしていますが、今回は2021年4月に反響の大きかった3つのエピソードを厳選して紹介します。

※本記事は「毎日が発見ネット」の2021年4月配信記事を再構成したものです。


赤ちゃんを抱き、疲れ切った様子の母親が涙。30年たっても忘れない医師の優しい一言

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もう30年近く前、20歳頃の私は耳鼻科の受付でバイトをしていました。

先生は50歳前後だったでしょうか、とても優しく、腕も良いと評判で、電車で1時間かけて来られる患者さんも珍しくありませんでした。

ある日、いつも顔をあわせる製薬会社の営業の方が、産まれて間もないお子さんを診察に連れて来られることになりました。

20代のその方は、結婚して私がバイトをする病院の近くに住んでおられました。

先生の知り合いが来院するのはよくあることでしたが、その日はなんとなくいつもと雰囲気が違う気がしました。

他の患者さんのいない時間にその方が来られ、そして続いて入ってきた奥さんを見て、正直ギョッとしました。

小柄な方でずっとうつむいていて表情は見えませんが、髪の間から見える顔色は青ざめているどころではなく真っ白で、反射的に「幽霊みたい」と思ってしまいました。

恐らく睡眠も食事もろくに取っておられない様子に、おろおろしました。

診察が始まってから、抱っこされているそのお子さんが障がいを持って産まれてきたことを知りました。

「それで...」と考えたりして、なんだか奥さんのほうを見られませんでした。

その後も奥さんの声は全く聞こえず、先生の低い声と助手の女性の明るい声だけが響いていました。

少し鼻水が気になるといったことだったと思いますが、診察自体はあまり時間もかからずに終わりました。

終わったのを察してカルテを取りに行った時、先生は奥さんと向かい合い、彼女の手をとって「産まれてきてくれて良かった、って思える時が必ず来るから」と言いました。

まるでそれが何かの合図だったように、奥さんは顔に手をやって「う、う...」と泣き始めました。

実は、先生の末の息子さんにも同じ障がいがありました。

今思い返しても、先生の言い方は励ますでもなく、特に力を込めた風でもなく、どちらかというと淡々としていました。

それでもたまたま聞いてしまった私は、何か訳の分からない気持ちになって、なぜか逃げるようにカルテを抱いて受付に移動したのを覚えています。

なんと言うのか見当もつかず、表現もしようのない初めての心の動きに焦るように。

その日は私が保険証や診察券をお返しし、会計をする当番でした。

自分が最後にその方に接することになる、何を言おうか、人生経験のない私はそんなことを一生懸命考えていました。

今ならそうして考えること自体おこがましいと感じるのですが、私なりに何か声をかけたかったのです。

でも当然というべきか、何にも思い浮かびませんでした。

ただ、精一杯心を込めて「お大事にしてください」と言いました。

今でも、その時の先生の口調も、眼鏡をかけて下を向いている奥さんの姿も、鮮明に思い出せる出来事です。

40歳 やまとさん)


2021年4月、最も反響が高かったのは、この心に響くエピソードでした。

お医者さんの一言で、母親の心がどれだけ救われたか分かりませんね。

きっとその後、実際に「産まれてきてくれて良かった」と思える時が訪れたのだと思います。

【次ページ:トイレに置いた生理用品がなくなっていく...。職場に出没した「プチ泥棒」との不毛な攻防】

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た、た、楽しかったんかーい! て、それ普通に窃盗罪なんできちんと通報しなきゃダメですよ。言うだけ野暮かもしれませんが個人のものだけでなく、会社の備品もトイレットペーパーも会社のものなので無断で持ち帰ればもちろん窃盗ですよね。れっきとした犯罪なのに笑い事で済ませたらあかんと思います。 犯罪者は未だいるのでしょうか…投稿者さん達は楽しんでおられたようですが、備品のみならずしょっちゅう無くなるような職場は嫌ですね。
中学2年生の息子さんのお話に感動しました。 お母さんが毎日家事を頑張っていることを見ていたのでしょうね… 思春期って素直に感謝はできない難しい時期だけど もしもの時、父親より頼もしいなんて。 腹部症状でも悪化すると、お腹に炎症が広がり大惨事に繋がります。 私は我慢強すぎて、悪化し危篤になりかけた人や 脳梗塞や脳出血系で明日受診しよう…と先延ばしにし障害が残ってしまった人を何人も知っているので 早めの受診って大切だと思います。 母親って自分に何かあっても逆に冷静になって家族の事を一番に考えちゃうから… 私自身も出産まぎわの陣痛中に、家を数日空けちゃうから…と 片付けや掃除しなきゃって 家の事を限界までしまくってたしし(--;) 今回の投稿主さんのご主人が発言された 仕事あるんだけど…明日じゃダメ?って ヘタしたら奥さんが我慢して死亡案件だったなって。息子さんのファインプレーに安堵しました。 皆さんも本当に何かおかしいな?って自分の身体を優先してほしいです。

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