<この体験記を書いた人>
ペンネーム:せみ
性別:女
年齢:44
プロフィール:44歳の夫と中学2年生の娘と暮らすパート主婦。
44歳のパートで働く主婦です。
中学2年生の娘がいます。
娘はもう良い年頃なのに、部屋の片付けが大嫌いです。
本人の部屋はもちろん、家族みんなのくつろぎの場である居間も娘の私物で散らかり放題になっています。
特にローテーブルの上と床に娘のゲームや漫画本、アニメグッズ、手芸用品などが置きっぱなしになっていることが多く、食事をするときに料理が並べられません。
私が食事を並べるので片づけるように促すと、「はい、はい」と嫌そうに言って、一時的に床などに移動はさせますが、食事が終わってくつろぎだすとまた少しずつ散らかしていくのです。
また、娘は床にもいろいろ置きっぱなしにするので、居間を歩くとき、足の踏み場を探して歩かなくてはならないこともよくあります。
娘には居間や自分の部屋を片付けなくては、月々のおこづかいを支払わないと伝えているのですが、おこづかいの日のみきれいにして、翌日からはまた少しづつ散らかり始めるという有様です。
片付け下手の弊害として、娘はしょっちゅう持ち物を失くします。
そして同じ物を購入し、後になって家の中から見つかるという悪循環を繰り返し、ハサミなどは自宅に6~7個もある始末です。
これでは、経済的にもよくありません。
小学校高学年から始めた片付けしないとおこづかいがもらえないという制度は、一応一定の成果は出していて、年々おこづかいデーの片付けが手早くなってきたとは思います。
また、即日元通りではなく、徐々に散らかして行くようになり、きれいに保てる日も月に幾日かは出てきたかなという状況です。
とはいえ、まだ到底十分とは言えません。
おこづかいデーと同様にいつも手早く片付けてくれれば、毎日きれいな部屋で家族全員過ごせます。
それなのに、必要に迫られてからでないと片付けをしないのは、娘には、片付けは親の仕事という認識があるからのようです。
ぐちぐち言って娘に片付けをさせる母親は、優しさがないとでも考えている節さえあります。
私は娘に考えを改めさせるために、話し合いをすることにしました。
「あなたは、親が部屋の片付けをするべきだと思っているようだけど、あなたはこんなに片付け下手で、親になった時に片付けできるの?」
少し厳しめの言い方だったかもしれませんが、娘も反抗的な態度でした。
「そのうちできるようになるもん」
「こんなに大きくなってもできないんじゃ無理でしょ。パパもママも自分の物は自分で片付けてるのよ。あなたも自分の物は片付けるように、将来のために練習しなさい」
率直に私の意見をぶつけたところ、娘は面倒くさそうに「はーい」と答え、嫌々ながら一応納得したようでした。
そしてまず手始めに文具や雑貨など、自分の部屋や居間の持ち物を片付けました。
するとなんと、紙袋に5~6個分の重複品や不用品が出たのです。
どうやら、重複して物を買うだけでなく、雑貨などをお気に入りが見つかるたびに買っており、未使用でほったらかしていたようなんです。
結局、それらの品は、状態の悪い物は捨てて、家で使える物は使い、残りの未使用品は地元のバザーに寄付することにしました。
「これだけの量の無駄遣いをしていたんだよ。反省してね」
紙袋の山を前に娘に言うと、またしぶしぶ「はーい」と返事。
とはいえ、「部屋がきれいになって、これからは部屋に友だちを呼べるようになるから良かった」という娘の言葉を聞いて、家が汚れているという認識そのものはあったみたいでホッとしました。
思春期で反抗期という難しい年頃の娘は、素直に動けないときもあります。
しかし大人になっていく中で、お友だちや未来の旦那様の影響などで、少しずつ変わっていってくれると良いなと思っています。
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