<この体験記を書いた人>
ペンネーム:せみ
性別:女
年齢:44
プロフィール:44歳の夫と中学2年生の娘と暮らすパート主婦。
私は44歳の主婦で、同い年の会社員の夫と、中学2年生の娘との3人で暮らしています。
私は重度の花粉症で、ほぼ一年中、何らかの花粉によって、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が出ます。
そのため、少しでも楽に過ごせるように日々鼻うがいをしたり、乳酸菌を摂取したり、マスクをしたり、睡眠をしっかりとったり、しんどい時には花粉症薬を飲んだり、さまざまな対策をしています。
外に出るのも苦手です。
休日は基本的に家にいて、インターネットを見たり、漫画を読んだり、ゲームをしたりするのが大好きです。
平日はパートで清掃員をしているので、日々体を動かしているのですが、屋内作業なので、やはりあまり外に出ません。
たまに出かけても、スーパーやショッピングセンターなどの屋内に食品や日用品を買いに行くだけということが多いです。
それに対して、夫と娘はそこそこアウトドア派。
私と同様に、夫も娘も漫画やゲーム、インターネットは大好きなのですが、ずっと家の中だけで過ごすことはありません。
娘はお友だちと遊んだり、スポーツをしたりするのが好きですし、夫も休日は草取りをしたり、散歩に行ったり、外に出るのが大好きです。
ちなみに、夫は普段から家事もよく手伝ってくれていて、平日はゴミ捨てとお風呂掃除、仕事が休みの日は草取りを必ず週1回してくれるほか、食事の支度や皿洗いも手伝ってくれます。
その上、草取りの後には、よく1人で散歩などにも出かけているのです。
ある日、私は夫が過労で倒れるのではないかと思い言ったことがあります。
「休みの日にそんなに動かなくていいよ」
「草取りなんて1~2カ月に1回で良くない? 毎週なんて神経質すぎるよ」
すると、夫はこう言いました。
「でも、あなた花粉症だから、草が生えるとしんどいでしょ? 草が小さいうちに早めに抜いて、庭がきれいな状態を保った方がいいよ」
私はずっと、夫は世間体を気にして草取りを頻繁にしていると思っていました。
うちの庭の敷地から草がはみ出ると、ご近所に迷惑だからとか、そんな理由だろうと考えていたのです。
また、近年、私の花粉症が良くなってきていると感じていたのですが、それは、私の長年の努力が実ったおかげだと信じていました。
しかし、夫の言葉を聞いて「ああ、私の健康は家族の気遣いもあって保たれていたのだな」と気づきました。
夫はこちらから聞けば理由を説明してくれますが、聞かなければ黙々と家事や作業を自分で選んで自発的に手伝ってくれる人です。
おそらく、外出好きの夫は、花粉症で苦しむ私が外へ出たがらないのを見て、不憫に思い草取りをしていたのでしょう。
そして花粉症の私は、あまり草取りには向いていないと考えたのだと思います。
私が外出しないのは、花粉症のせいだけでなく、私の出不精で内向的な性格にも原因がありますが、夫の考えを聞いて、何だかほっこりした気持ちになりました。
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