<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
約1年前まで派遣で働いていた職場の女性の先輩Kの話です。
Kは3歳年上の社員ですが「貸して」が口癖で何でも人から借りようとする人でした。
借りるものはペンや充電器などにとどまらず、ビューラーやアイブロウ、そして人と共用するのを躊躇してしまうような口紅やファンデーションまで「貸して!」と言います。
モノを借りるだけにとどまらず「一口ちょうだい」も常套手段でした。
からあげやフライドポテトなど一口ぶんが分かれているものだけではなく、分けられないラーメンやカレーなども「美味しそうだね、一口ちょうだい!」と言ってきます。
しかも、あまり仲良くない相手にもためらいなく「貸して!」「一口ちょうだい」を言うのです。
私が初めて言われた時は出会ってから1カ月後、Kとはあいさつを交わす程度の仲のころでした。
職場のみんなでランチをしている時、私の皿におかずが残っているのを見たK。
「もう食べないの? もったいないからちょうだい!」
そう言われ、私が返事をするかしないかのうちにパクッと食べてしまいました。
そしてその数日後には、トイレで手を洗った時に「ハンカチ貸して」と言われました。
ハンカチを貸すのには抵抗がありましたが、その時はたまたまハンカチをカバンに入れたままにしていました。
「今忘れてきちゃって、席まで戻ればあるので取ってきますね」
「私も席まで戻ればあるから大丈夫!」
え? 持っているなら自分のを使えば良いのに、席まで戻るのがそんなに面倒なのかな...とびっくりしました。
私は2020年の初めにコロナ離職したので、Kとの関係はそこで切れました。
しかし、コロナ対策で「食事は小皿で」「共用のものは消毒を」と言われているのを聞くたびにKのことを思い出します。
さすがに今は何でも借りたり一口もらったりすることはやめているだろうなと想像していました。
そんな折、会社に残れた当時の仕事仲間から久々に連絡が来ました。
「ちょっと聞いてよ~。Kさんいまだにいろんなモノを借りまくってるんだけど。このご時世だし露骨に嫌がる人もいて不穏な感じだよ...」
聞くと、Kはいまだにあらゆるものを借りようとして、周りを困らせているとのことです。
「リモート会議でどうしても必要だからイヤホン貸して」
そう言われれば嫌でも断れません。
さらには最近歯磨き粉まで借りようしたこともあるとのこと。
歯ブラシに触れる可能性があるから、できれば貸したくないですよね。
「一口ちょうだい」もいまだに健在らしく、平気で人の食べ残しでも食べてしまうようです。
コロナ禍でもう1年以上も感染対策をするように言われているのに、まったく響かない人もいるんだなとびっくりしました。
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