<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦です。母方の祖母の死に対して取った祖父の態度について話をします。
私は44歳の専業主婦です。
母は67歳、4人姉弟の三女で、長女(70歳)、末っ子の長男(64歳)がいます(二女は夭逝)。
母方の祖母は6年前に85歳で亡くなり、祖父は2021年4月末に93歳で亡くなりました。
祖母にも母たち娘にも鬼のように酷い仕打ちをした祖父について話をします。
祖父は、自分の七回忌まで、お寺への支払いなどやるべきことをすべて長男に託していきました。
6年前に亡くなった祖母に対しては、葬儀以外何もしていないのに。
自分のことしか考えていない祖父に怒りを覚えました。
それ以外にも、生前から祖母に対して鬼畜の所業としか思えないことばかりしていた祖父。
怒りを通り越し悲しくなってしまいました。
祖母は70代はじめから老人ホームに入所しました。
入所したきっかけは、祖父の暴力です。
少し入院していた祖母が帰宅したとき、家にいた祖父がいきなり祖母を殴り飛ばしたのです。
若いころから祖父のDVに苦しんでいた祖母はさすがに命の危険を感じ、長女の伯母夫婦(祖母にとっては娘)の立ち合いで話し合いをし、祖母のみ老人ホームに入所する形で決着しました。
祖父が祖母を殴った理由は、入院日数が足りなくて医療保険金が下りないというとんでもない理由でした。
祖母が亡くなる数カ月前、祖母は老人ホームの部屋のベッドから落下し骨盤を骨折しました。
病院からの連絡で、今後の対応を相談された伯母と母は、祖父と祖母の今後について話すため、当時祖父が入っていた老人ホームを訪れました。
しかし祖父は「今からご飯の時間だから」ととりあってくれなかったそうです。
伯母が「心配じゃないの!?」と言うと祖父は「勝手にしろ! だが医療費は払わんぞ」と言いながら、ご飯を食べに行くため部屋を出て行きました。
その後、祖父は祖母のかかっている病院の看護師に「今後入院しても娘たちに絶対に連絡するな」と命じ、母と伯母はほとんど祖母に会えなくなってしまいました。
しかし亡くなる数日前、病院の看護師から母へ連絡があったのです。
「ご主人様から指示されて連絡しませんでしたが、何度お願いしても入院の手続きをしてくれません。施設の人に頼んでくださいとお願いしても『俺がやる』と言います。手続きをしていただけませんか」
驚いた母と伯母は、手続きを行うために病院へ行きました。
その時祖母は、亡くなる数日前でしたが話もでき、食事も食べられる状態でした。
そして入院している大部屋を見回すと、なんと祖母以外の3人はすべて男性。
なんと祖父が「個室代がもったいないから大部屋に入れろ」と指示をして、大部屋に女1人に男3人という驚きの状態させていたのです。
怒った母と伯母は、翌日祖母を個室に移動させました。
そして祖母は、祖父だけに看取られ亡くなりました。
祖父は祖母の病院から危篤の連絡を受けたとき、母や伯母への連絡をしなかったのです。
男尊女卑的な考えの祖父は、飛行機の距離にいる長男にだけ話した結果、祖母を看取ったのは祖父のみという悲しい最期でした。
病院が祖父に連絡をしたとき、祖父は「子どもには俺が連絡をしておくから」と言ったと看護師から後日聞きました。
祖父は祖母の葬儀の二日後に遺産を分け、49日を待たずに納骨し、その後位牌や遺影はゴミのように捨てられていました。
もちろん、子どもたちには言わず勝手に。
死後も祖母は大事にされることはなかったのです。
祖母を看取ることを許さなかった祖父のことを、母も伯母も死んだ後でも許すことはできないと言っています。
もしも祖母が生まれ変わったら、優しい人と結婚してほしい、そして絶対に生まれ変わった祖父と出会わなければいいと心から思います。
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