素人のくせに息子の習い事に来てアドバイスする夫にイラっ。さらに見学席から聞こえたのは.../かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

前回の記事:保存散々嫁いびりされてきたけど...認知症で施設に入った姑の面会を欠かさないワケ/かづ

素人のくせに息子の習い事に来てアドバイスする夫にイラっ。さらに見学席から聞こえたのは.../かづ pixta_53613389_S.jpg

姑が施設に入ってからと言うもの、世間並みに色々あるものの、家庭内に平和が訪れた感があった。

息子達の習い事にも地域やPTAの役員にも、何の支障も無く参加できるようになった。

子供達は地域の道場で柔道を週2で習っていて、私はそこで指導者をしていた。

練習に来ている子らの保護者は結構熱心な方が多く、送迎をするついでに見学する方も多かった。

うちの夫は基本帰宅が遅く、その上休みが練習日とは異なっていたので見に来る事は少なかった。

けれども、むしろ私はそちらの方が助かっていた。

その当時私は指導者の立場であり、他の指導者が全員休みだった場合は一人で50人からの小中高の子供の指導をしていた。

指導に対してはある意味自信を持って当たっていたので、素人の夫にあれこれと中途半端なアドバイスを子供達にされたくなかったのだ。

たまに夫が来た時には、案の定、家に帰ると分りもしないくせにアドバイスと称して口を出したがり、それを黙って聞いている子供たちの顔からも、

「お父さん知らんくせに...」

と言うのが見えていた。

よって、当然私から

「あんた素人の癖にちょろっと1時間ほど見ただけでアドバイスするのやめて貰える?」

と言われるも

「僕も昔中学ん時に卓球部やったからスポーツは一緒やろ!」

と言い返す。

そして

「で? その卓球部で単なる部員Aで終わって、高校では帰宅部やったのに? 高校ではやらずに中学の3年間のみのチンタラ部員やったのに? では卓球の指導をお願いしますって言われたところで指導が出来るほどの腕前でもないのに?」

と私が突っ込むと

「父親として子供にアドバイスはしたらあかんのか!」

と切れるので

「指導者が適切なアドバイスをしておりますので結構です! すると言うのであれば、励ましてやってください!」

と言ったら夫は黙った。

そんな事もあった上に、実際の所、土日祝日は会社のイベント開催で夫はほとんどが出勤だったため、夫には練習も試合も見に来なくていいと言っていた。

しかし、ある日の練習日、指導をしている私の所に、息子達が飛んで来て耳打ちする。

「お母さん! お父さんが来てる!」

練習中は私の事を「お母さん」とは呼ばず、他の練習生と同じく「先生」と呼んでいた息子達だが、思わず「お母さん」と口走ってしまうほどの慌てようだった。

見学席に目をやると、夫が保護者の最前列で、ましてや真ん中に座ろうとしていた。

保護者の方々に

「指導者のかづの夫です」

と自ら言ったため、保護者の皆さんが気を利かせて最前列の真ん中の席を譲ってくれたのだ。

夫は周りの保護者の皆さんから

「いつも先生にはお世話になっています。」やら

「息子さん達にも優しくして貰ってありがとうございます」やら

「今までお仕事ですか! お疲れ様です!」と

ある意味チヤホヤされて、夫はヘラヘラしていたのが余計にムカムカして来た。

正直言って、別に練習で遅くなった所でご飯の用意をしてくれる事も無く、この日だって帰宅した後は自分は着替えてからご飯が出て来るまでのんびりテレビを見るだけで、私が子供の事やら食事の用意やらでテンヤワンヤになっていても全く手伝い一つする訳じゃない。

私は夫の、この一見良い人に見えるところにムカッとする事がよくあった。

夫は歳が11歳も上で、尚且つ私が男勝りな性格でもあったため、

「優しそうなご主人でええねぇ。かづさんはご主人の掌の上で遊ばせて貰ってるんやねぇ」

と言われる事もあったほど、夫はパッと見優しそうに見えるのだ。

話しは戻して...
練習時間も半分が過ぎ、練習にも激しさが増して来た頃、なにやら道場の空気がおかしくなった。

練習生がチラチラと見学席に目をやったり、いつも静かに座って見ている保護者の皆さんが軽くざわついている。

「ん? 何かあった?」

不思議に思いながらも練習は続き、終盤になって整理体操をするために練習生に整列するよう声をかけた。

「はい!みんな練習終わって整列!体操しまーす!」

その瞬間だった。

グーーーーーッ...、グーーーーーッ...。

練習が終わり、一瞬静かになった道場に響き渡るイビキの音。

夫を見ると、胡坐で座った膝に肘をついて手に顎を乗せ、グーグーとイビキをかいて寝ていたのだ。

保護者の見学席の最前列の真ん中で。

私はすぐさま夫の真ん前に立って言った。

「寝るんだったら帰ってくれる」

恐らくその時の私の顔は、怒りに満ちていたと思う。

夫は不貞腐れるように帰って行った。

もう私は外で夫を庇う気など全く無かった。

続く

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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