散々嫁いびりされてきたけど...認知症で施設に入った姑の面会を欠かさないワケ/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

前回の記事:介護施設のやり方に唖然...面会室に来た姑は両手を包帯でぐるぐる巻きにされていた/かづ

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普段入所者に対して面会が無い施設と言うのは、面会者に対して迷惑に感じるものなのか。

姑の施設に面会に行くと、最初こそ「来て頂けたんですか」と笑顔で迎えられたが、週1で行っていたら「また来たの?」と職員の表情が変わってきた。

ましてや姑の血膿だらけの指の傷を「疥癬では?」と指摘してからは、遠巻きにヒソヒソ言われるようになり、それこそ「また来てるん!!」と聞こえるように言う職員もいた。

ちょうど子供たちの学校や習い事の忙しさもあって間が空く事が多くなり、徐々に月1の面会になった。

久しぶりに面会に行く際に、気が付けば4ヶ月ほど舅が行っていない事に気が付き、連れて行く事にした。

(夫も行っていないんだが...)

舅は「自分が行っても覚えてないのに...」と言ったが、「じゃあお義父さんの時も入れっぱなしにするね!」と言うと渋々ついて来た。

施設に着くと、舅は相変わらず見学者の様に興味津々で施設内をウロウロしようとし、「この前はあっち見てなかったから」と別のフロアまで行こうとする。

「何しに来たの?」と睨み顔で言うと、これまた渋々ついて来て、それでも後ろを振り返り振り返り、後ろ髪引かれる思いで姑の部屋まで来た。

姑は食事制限が無かったので、三食の食事に支障が無ければ何を差し入れしても良い事になっていた。

あらかじめ職員には持参した差し入れを見せて確認を取ったが、面会者が日頃から少ないせいか、「そんな報告なんかいちいち要りませんよ」と言われてしまった。

姑には大好きな生クリームの入ったシュークリームを渡し、一人では食べられないので一口大にちぎって食べさせる。

美味しい美味しいと言って食べる姑を見て、認知症になった事は姑にとっては不運だったと思うが、私にとっては神様からのプレゼントのように感じていた。

独身時代の経験上、年寄りの看護や介護は苦ではないので、こんな穏やかな姑だったらどれほど大事にしてあげられたのかと思った。

姑自身も、日々般若の様な表情で嫁の粗探しをし、とにかく追い出そうと嫁いびりの日を繰り返すより、優しい空気が流れる中で、息子や孫たちと触れ合い語り合える日々の方が幸せだっただろうと、心の中で姑に問いかけた。

昔病院の介護病棟で勤務した時には、日報には「○号室○○さん面会あり。15時頃差し入れシュークリーム半分。」と記載していたので、帰る前に職員に今姑に食べさせた物と量を報告に行ったが、やはりめんどくさそうな返事だけされた。

万が一、後で食中毒などが出た場合、今日何を口にしたのかが把握出来ていないといけないのではないかと思ったのだが。

ちなみに舅は居室にある椅子に座ったまま、窓からの景色を見ていたり、知らない間に入り口入った所直ぐに置いてあった施設のチラシや、施設周辺情報の広報誌を持って来たようで、それをずっと読んでいた。

姑に帰る事を言っても、特段これと言って反応は無く、また来て欲しいと言う言葉も無い。

私がいつ来たのか覚えていないだけでなく、私が帰った後は今日誰が来たのかも覚えていられない様になっていた。

それは逆に考えれば、姑から「次はいつ来るの?」と執拗に言われる事が無い分気が楽だった。

では、そんなに覚えてもいないならば、もう行く必要は無いと思うだろう。

私としては、姑は死んだわけではなく、あくまでも施設に入所しているだけであり、いわば入院しているのと同じ状態なのだから、『家族』の中から消滅したような扱いにはしたくなかった。

面会に行った日の夕食時には、今日の姑はどうだったのか、どんな会話をしたのかを話題に出す事で、家族の中に姑が居る事を認識させる必要があると思っていた。

時には姑の孫である私の息子が、「これお婆ちゃん好きやったねぇ」と言う事もあり、テレビを見ていても「この番組お婆ちゃんいつも見てたねぇ」と思い出して話す事もありで、「死んでいないんだから」と私は面会にも行くし家庭内の会話にも話題として出した。

舅と二人で行った面会から帰ったその夜、夫が帰宅して舅に「おふくろどうやった?」と聞いた。

聞かれた舅はしばし考え込んで、こう言った。

「廊下に張り紙がしてあってな。今日の朝ご飯はパンとコーヒーと...ヨーグルトもついとったかなぁ...。昼ご飯はなんやら魚の煮つけで...晩御飯はシチューやって書いとったなぁ...。」

「お義父さん...、それ以外は?」

舅は無言だった。

続く

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

コメント一覧

最初の嫁イビリの時とは随分雰囲気が変わってきましたね。 かづさんの優しさ、真面目さ、根気強さ。とても真似できませんが、認知症がすすんでいく姑と暮らす私も、その姿勢を見習いたい…
やっぱりかづさんは愛情深い方ですね。それに、家族全体 地域全体を見られる方。そんな方だから、夫さんのような人とも(失礼な言い方ですが…)暮らせるのでしょうね。 あなたが家族をバラバラにならない様にまとめて来たのだと思います。 これからは、ご自分の健康や幸せにも時間を使って下さい。
人間のレベルが私とは全く違う。。精進します。
男女関係の件ですが、ひろえもんさんの心の広さに感服です。私はもっと小さなことで10年以上たった今でも責めてます。暴力を振るうこともしばしば…

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