懐かしくもほろ苦い!? バブルの頃、活気のあった田舎街で高級化粧品を「爆買い」していた若き日の私

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ちーさん
性別:女
年齢:62
プロフィール:現在60歳の主人と二人暮らし。一人息子は結婚して同じ市内に住んでいます。

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先日、久しぶりに地元の駅の近くのアーケード街に買い物に行ったのですが、凄く悲しい気持ちになりました。

街の中心だったはずのアーケード街を歩く人の数はすぐに数えられる程度。

前を歩く人たちは、明らかに私よりも年上の方たちでしょう。

アーケードの中の店は、いったい何件ぐらいが営業をしているのかと思うほど、シャッターが閉まっていました。

その中でも、ずっと昔から営業している化粧品屋さんは相変わらず頑張っていたことにホッとしつつ思い出したことは、この化粧品屋さんで爆買いした30年以上前のことです。

都会ではバブルが弾けたと言っていましたが、田舎ではまだ活気があったのです。

久しぶりにお店に入ってみると、昔からいる経営者の奥さんが出てきました。

「こんにちは、久しぶりに寄ってみました。分かるかしら?」

「本当に久しぶりね。分かるわよ」

奥さん、本当に年を取った...と心の中では言っているかも。

お互い様ですけどね。

30歳の頃から化粧品にはお金を掛けていた私は、化粧水15,000円、栄養クリーム50,000円など、高級化粧品を「爆買い」していました。

当時は化粧品屋さんには綺麗な美容部員さんがいて、お化粧のやり方など丁寧にアドバイスをし、マッサージのやり方、洗顔方法なども教えてくれました。

眉毛カットもしてくれて、気持ち良く夢心地の私の耳元で、栄養クリームの素晴らしさをささやきます。

「若いときからお肌の手入れをしておかないと、年取ったら大変よ」

そう言ってシミだらけの年配の人の広告写真を見せる美容部員さん。

今思えば、本当に私は良いお客さんだったと思います。

30歳なら、まだ高級化粧品なんて必要がなかったのでしょうけれど、セッセと買っていました。

あんなに綺麗な美容部員さんに言われたら「もしかしたら私もこんなに綺麗になれるかも」と思ってしまっても不思議ではないです。

当時の化粧品屋さんは活気があって、キャンペーンを行うときなど、店内は若いお客さんから年配の方まで、綺麗になりたい人たちでごった返していました。

アーケード中、地元の買い物客や観光客の方たちで賑やかでしたし、お饅頭を蒸す良い匂いや若い人たちの声で活気にあふれていたものです。

しかし、久しぶりに来たアーケード街は人もまばらで、化粧品屋さんのお客は私だけ。

今の私の年齢には必要だと思う高級化粧品を勧められることもなかったので、オールインワンの手頃な価格の化粧品を一つだけ買って店を出ました。

バブルの頃の化粧品のCMは、綺麗な若い女優さんばかり出ていましたが、今は年齢を重ねた方も出ています。

時代の流れも変わったということでしょう。

バブル景気で沸き立っていた頃は、田舎でも高級車が走り、誰でも頑張れば贅沢ができる、そしてこの景気が続くと信じていました。

ところがバブルが弾けて何もかもが右肩下がりの田舎街は高齢化も進み、悲しいことに活気など皆無。

年齢に不相応な50,000円の栄養クリームをセッセと買っていたことに苦笑いしながらも、ついあの頃が懐かしいと思ってしまうのです。

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