<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴろ
性別:女
年齢:56
プロフィール:最近、在宅時間が増えたので資格取得の勉強を始めました。
今から5年ほど前にマンションの大規模修繕がありました。
初夏から秋ぐらいまでの数カ月にわたって、マンションの外壁に足場が組まれ、ベランダの避難用の仕切りも網戸も外され、エアコンの室外機も外す大掛かりなものです。
そんな中で事件が起きました。
その日は休みで夫と私、そして今は亡き愛犬とのんびり過ごしていました。
とても暑い日で、少しだけベランダの窓を開けていたのですが、いつの間にかそのわずかな隙間から、愛犬がベランダに出ていってしまっていたのです。
その時はベランダに仕切りがなくなっていたので、マンションの同じ階の住戸すべてに行き来できるようになっていました。
慌てて名前を呼びましたが、一度振り向いただけで、嬉しそうに走って行ってしまいました。
いつもは通れないところに行ける好奇心が勝ってしまったのでしょう。
追いかけたくても、他の家のベランダに侵入する方がまずいと思って追いかけることができませんでした。
ドキドキしながら戻って来るのを待っていました。
5分くらいたったでしょうか、それとも2、3分だったのか、パニックになりすぎてどのくらい時間が経ったか分かりません。
ようやく愛犬が戻ってきました。
うちの住居は階のちょうど真ん中くらいの位置で、犬は左手側に走っていったのですが、戻ってきて、今度は右側へと行こうとしたときに捕まえました。
戻ってきて一安心でしたが、いなくなった数分間に何が起きたか不安でした。
次の日、管理人さんに事情を説明し、何かあれば教えてくださいとお願いしたところ、とんでもないことが発覚します。
同じ階に住む面識のないお宅から、大きな犬がベランダの窓から入ってきてシーツの上でうんちをしていったというのです。
サーっと血の気が引きました。
あの短い時間でよそのお宅に侵入して、あろうことか、粗相を...。
慌ててデパートでお菓子を買い、お詫びに伺いました。
ドキドキしながらチャイムを押して必至にお詫びをしました。
「〇〇号室の〇〇です、管理人さんから伺ったのですが、うちの飼い犬がご迷惑をおかけしたと聞きまして、お詫びに伺いました」
オートロックを解除してもらい、起こったことを確認して、お詫びをしました。
先方はとても怒っていました。
娘さん(中高生くらい)がとても驚いて、とても怖い思いをした、どんな病気をもっているか分からないのに、と...。
何を言われても目を離した私が悪いので、ただただ平謝りで、シーツも弁償しますといったのですが、それは聞き入れてもらえませんでした。
「2度とこのようなことはないようにしてください」ときつく言われました。
それから一度もそんな事件は起こしていません。
ペットを飼うなら、もっともっと周りへの配慮が重要だと肝に命じた出来事でした。
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