介護施設のやり方に唖然...面会室に来た姑は両手を包帯でぐるぐる巻きにされていた/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

前回の記事:施設内に漂う糞尿の匂いに一抹の不安...姑が介護施設へ入所した日/かづ

介護施設のやり方に唖然...面会室に来た姑は両手を包帯でぐるぐる巻きにされていた/かづ pixta_48112805_S.jpg

姑の荷物を指定されたところに整理していると、職員が来て荷物の確認をした。

衣服はあらかじめ「スペースが限られているので」と枚数の制限だけ書かれていたので、足りなければまた持って行けばいいと思い、指定の枚数のみ持って行った。

姑は衣服の枚数は困らないほどの量の衣装持ちだったので、適当に見繕った。

入所してから4日後に面会に行くと、姑は見た事の無いスエットの上下を着ていた。

服の裏に名前を書くように言われていたので、姑の着ているスエットをめくって裏を見ると知らない名前が書かれてあった。

衣装ケースを確認すると、持って行った服は手付かずだった。

職員が飛んで来るように部屋に入って来た。

「あ、服ですけど、代わりのを着せてます!」

持って行った服は全て前開きでボタンの物ばかりで、スカートもズボンも細身のタイトな物ばかりだった。

姑の好みなのだろう、姑のタンスにある服はフリルやレースのブラウスやシャツ類で、その全てが前開きのボタン物だった。

「前開きだといちいちボタンを留めるのに時間が掛かるので困るんです。一度にたくさん着替えさせるので...」

職員からそう言われたのは、ある意味衝撃だった。

自分で着替えが出来ない入所者は、職員に着替えさせてもらう。

現在の病院では病衣をレンタルして着ている所が多いが、当時はほとんどが自前のパジャマを着ていて、私が病院でお世話をしていた患者さん達も前開きでボタンのパジャマを着ていたが、普通にそれを着替えさせていたので、施設でもそうして貰えるものだとばかり思っていた。

私が迂闊だった。
病院とこの施設は違う。
病院では手厚くケアをするのが当然だったのに対して、ここの施設ではできる限り職員さんに手間が掛からないようにするものなのか。

その施設によってケアの内容は様々だろうが、姑が入った施設は「出来るだけ職員の手間が無いように」を要求され、それは言い換えれば、「手間は掛けませんよ」と言われているのと同じに感じた。

「大型の洗濯機でガーッ!と洗うから、高い物じゃない方が良いです」

施設からの帰りに、量販店でスエットの上下と下着を数セット買った。

元気な頃、姑が

「私はブラもショーツもブランド品」

と言っていた事が思い出された。

翌週に面会に行った際、悪い予感が当たった。

面会室に連れて来られた姑は、両手を包帯やガーゼでぐるぐる巻きにされ、その指一本一本に血膿がにじんでいた。

それもその包帯も所々姑が痒くて掻きむしったのか寄れていて、その寄れている所から指を突っ込んで更に掻きむしろうとしている。

私の顔色が変わったのが分かったのか、職員が慌てて言った。

「あの、えっと、これね。掻きむしっちゃうから血が出て...」

掻きむしっただけでこんな状態にはならない。

「これ...、疥癬じゃないですか?」

職員は明らかに慌てだした。

「疥癬だったら院内感染にならないように、こんな処置じゃなく手袋をさせるとか、触った所を消毒する必要がありますよね。他の入所者の方にも感染させる可能性があるし...。って言うか、疥癬だったらどこからうつったんですかね? 他にもかかっている人がいるかも知れませんね? で? 医者には診て貰ったんですか?」

職員はまずい事を聞かれたという表情だった。

「ちょっと確認してきます...」

そう言って職員は部屋を出て行ったが、戻って来たのは主任のようで。

「週1で先生が来ますからその時に診て貰います」

えっ? こんなにひどい状態なのに、診て貰ってないの?

それも血膿で汚れた包帯のままで面会室に連れて来られて、ここまで来るのにあちらこちら触ってただろうに。

後で聞いた話しだが、この施設は家族の面会がほとんど無い人が多いらしく、それも週1で面会に行っていたのを施設側が驚いていたと福祉の担当さんから聞いた。

担当さんに事情を話したら、時間は掛かるが早急に次に入れる所を探してくれる事になった。

続く

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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