<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる51歳自営業。
建設業を営む我が家で起きた7年ほど前の出来事です。
ある日、借家を何件も持っている、お得意様と言えるAさんから工事を頼まれました。
現場はお客様宅に近い借家の一つです。
工事の内容を伺い、いつもの様にAさんにお見積書を出したうえで正式にご依頼いただきました。
日程はいつでもいいとのことでしたので、早速工事を済ませました。
ところが数日後、怒ったAさんから電話が。
どうやら私が勝手に工事をしてしまったことに怒っているようです。
耳を疑うくらい驚きました。
取り急ぎAさんのところへ伺い話を聞きました。
騒ぎの発端は、うちに代わる工事業者をAさんに紹介したい、別の業者さんからの告げ口でした。
その業者さんによれば、別の用事で今回工事した店子さん(借家を借りている方)を訪ねた際、店子さんが「自分たちの話を聞かなかった」「都合の悪い日に押しかけて工事した」などと言っていたというのです。
業者さんはこれ幸いとAさんの家に行き、告げ口したのです。
さらに「そんな業者じゃダメでしょう」とAさんに説いたことから、私への電話となったと分かりました。
しかしAさん、本気ですか? 私はAさんから直接ご依頼をいただき、日程はいつでもいいと言われたのでそのように対応したのですが...。
驚きのあまりポカンと口を開けて話を聞いている私に、Aさんが追い打ちをかけます。
「ちょっと店子さんに電話するね」
そう言って、ピッポッパ。
嘘でしょう?
その前に話を整理させてください、電話してどうするんですか?
パニックに陥っている間に電話は店子さんと繋がりました。
するとAさんは「今、この間伺った工事店の人に来てもらってね、話してるんですよ」とにこやかに言ったかと思うと、一緒になって私を責め始めるじゃありませんか。
自分が頼んだことも忘れたのか、言い出せなくなったのかは分かりませんが、Aさんはどうやら私のせいにして店子さんを宥めるつもりだと察しました。
悔しいけれど、仕方ない。
こうなったら謝って収束させるしかないのね。
Aさんが差し出す受話器を受け取り、店子さんに言い訳もせずに謝りました。
店子さんが受け入れてくれたので、Aさんも納得して騒ぎは収まったのですが、次の問題は代金です。
調子に乗った(?)Aさんは結構な値切りを求めてきましたが、そこだけは引けません。
工事に不備がないことなどを話して食い下がりました。
むしろ、割増料金をいただきたいくらいですよ!
結局、しぶしぶといった感じでしたがAさんから代金は払ってもらえました。
取り敢えず解決はしましたが、この一件の後は恐ろしくて、Aさんから連絡をいただいても駆けつけることはなくなりました。
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