「できていないので園に見に来て」「困るのは子どもです」卒園しホッとした、窮屈な幼稚園

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ayuko
性別:女
年齢:43
プロフィール:この4月から子ども二人とも小学生。ハラハラドキドキです。

「できていないので園に見に来て」「困るのは子どもです」卒園しホッとした、窮屈な幼稚園 9.jpg

43歳の主婦で10歳、6歳の子どもを育てています。

この春、下の息子が幼稚園を卒園し、2人とも小学生になります。

バタバタの送迎生活からやっと開放されてほっとします。

そして実は、送迎以外にもほっとできることがあり、ようやく肩の力が抜くことができます。

息子の幼稚園生活3年間を振り返り、幼稚園の対応に「え?」と思うことがありモヤモヤしていたのです。

息子が通園していた幼稚園は、お受験幼稚園というわけでもなく、普通の幼稚園です。

「伸び伸び」「自主性」を売りにしている幼稚園で魅力を感じていたのですが、実際は窮屈な思いをしていました。

のんびりマイペースな息子は手先が器用ではありません。

工作やピアニカが苦手です。

それでも「やらなくちゃいけないこと」と自分なりに理解をして、頑張っている姿は立派でした。

そういう部分を幼稚園には見て欲しいなと思っていたのですが、みんなと同じようにできないことがあると、連絡帳にチクっと書いてくるんです。

「ハサミが苦手なようなので家で練習をしてください」

「ピアニカが出来ていないので持ち帰らせました。週末家で練習をしてください」

そんな内容が書かれていました。

その時は「そっか。みんなに置いて行かれちゃうと大変だからお家で練習させるか」と親子で取り組みました。

年少さんでハサミを使いこなすのは大変。

下手でもいいから、力の感覚を覚えるために何度も何度も練習をしました。

しかし、それでもできないと「お子さんできていないので、園に見に来てください」と幼稚園から連絡が。

え? それを私が見てどうしろと...。

「家でもやっているのですが、私の教え方が下手なのかもしれません。幼稚園でもサポートしてもらえませんか?」

「〇〇君1人に先生をつけるわけにいかないので」

特別扱いをお願いしたつもりはないのですが、きっぱり断られてしまいました。

さらに頭に来たのは、その後に続いた先生の言葉でした。

「家庭でも協力していただかないと、困るのは子どもです」

「もっとお子さんとの時間を大切にしてください」

そうまでいわれてしまいました。

うーん、子どもとの時間は大切にしているのに、なんでこんなことを言われなくてはいけないのでしょうか。

息子だって頑張っているのに、努力を見てもらえず苦しかったです。

幼稚園が求める一定のレベルに達していなかったら、親が注意を受けるって理不尽だと思いませんか? 

子どもの数が減っているせいか、園児を確保するためにいろいろな取り組みをしているのは分かります。

なんでもできるお利口さんな子どもがいるほうが幼稚園の評判があがるのでしょうか。

「習得するのが遅い子」とレッテルを貼られてしまい肩身が狭い思いもしましたが、私の目から見れば3年間でちゃんと成長をしてくれました。

幼稚園の監視から開放されて、今はすっきりしています。

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