<この体験記を書いた人>
ペンネーム:myb
性別:女
年齢:46
プロフィール:15年間の結婚生活に終止符を打ち、歩み始めたばかりのシングルマザーです。
今の集合住宅に住み始めて5年。
思えば下の階の方は、私が引っ越しの挨拶に伺った時から、変わった方だなという印象でした。
そして、2016年の秋に最初の事件が起きるのです。
冬は日差しが弱いため、私はその年最後のつもりで布団を干しました(この集合住宅では布団干しは禁止されていません)。
すると、夕方になって管理人さんが来て「階下の住人からホコリが落ちるとのクレームが入っています」とのこと。
早速お詫びに伺いましたが、ドアを開けてさえくれませんでした。
声の感じからすると、70代~80代のご婦人でしょうか。
後日、階下のベランダ手すりに、裏返しに丸めたガムテープ(ホコリ感知のため?)がいくつも付けられていることに気づき、驚きました。
居住者は私以外にも沢山いて、ホコリが飛ぶのは我が家だけのせいではないかもしれないのに、です。
それに、風の強い日などは砂ぼこりが飛んでくることもあります。
それさえも我が家のせいにされそうで、気味悪く感じました。
これをきっかけに、何年にも渡り布団どころか洗濯物も外に干せなくなりました。
そのまま時は流れ2020年、コロナ禍で自粛期間中の出来事です。
再び、管理人さんが来て「階下の住人からクレームです」と。
内容を聞いてみると、我が家がベランダをずっと使用していないから、人の気配がなく鳩が来てしまっている、鳩のフンが落ちてくるからなんとかしてほしい、とのご要望だそう。
さらには、ベランダに一つ残っていた「ふとんはさみ」に話が及びます。
そこに鳩が止まったらフンが落ちるので撤去してくださいと。
階下の住人が、我が家のベランダを下から観察していたと思うと気持ち悪いです。
思うところはありましたが、布団はさみは即刻撤去。
我が家のベランダには鳩のフンも他の汚れもありませんと報告した上で、階下の住人には「対応済みです」と伝えていただくことにしました。
ちなみに、2016年のクレーム以来何も干していないことを管理人さんに伝えると、頭を抱えながら「干す権利はありますよね」と困った様子。
しかしなぜか「ベランダを使っていないのなら、鳩除けネットをつけてはいかがですか」と既に持参をしていた鳩除けネット業者のチラシを渡されました。
しかも設置料は我が家の負担とのこと。これはさすがに納得がいかない...。
ちなみに、この自粛期間、子供達は長いこと休校だったので「気配がない」という相手の言い分は謎でした。
「騒音のクレームはないのですか?」と尋ねると、ないとのこと。
鳩なんか逃げていきそうなくらい、気配ありまくりだったのですが...。
そして2021年、ついに布団を干せなくなってから5年が経過してしまいました。
実は、私も子供も、喘息の持病持ちで本来は医師から布団を干すことを推奨されているのです。
さすがに我慢の限界で、ほんの短時間だったら...という思いで毛布だけ、そっと干してみました。
すると階下から、「カランカラン」と謎の音が響きました。
それとともに「コラー! なにやってるんだ!」と男性の叫び声。
どうやら、例のご婦人の息子さん(推定50代)のようです。
そして私はこの時にある決意をしました。
「鳩除けネットはつけない」
鳩除けネットはそもそも、自分のベランダに鳩を入れないためにあるものです。
そして、装着する際や、ネットが劣化して来た際に、ボロボロと糸くずのようなものも落ちてしまいます。
つけることは更なるクレームの原因になりかねないと考えたのです。
それにしても「カランカラン」という音は何だったのでしょうか。
そして、階下の住人はずっとベランダを見つめて過ごしているのでしょうか。
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