<この体験記を書いた人>
ペンネーム:もなか
性別:女
年齢:44
プロフィール:東京の西の方で暮らす派遣社員。42歳で結婚しました。
6年ほど前に勤めていた職場で出会った派遣の女性の話です。
印刷関係の会社で人の入れ替わりの多い職場だったため、新しく入った人の紹介なども特になく、名前も知らない人が多くいました。
そんなわけで彼女がいつから居たのか分からないのですが、なかなか信じられない行動をする人だったので強く印象に残っています。
見た感じ年齢は不詳ですが、おそらく40歳前後ではなかったかと思います。
ミーティングなどでの発言は自信ありげで口調も強く、表情も常にきびしかったので少し威圧的な感じがしました。
彼女は私の向かいの席で仕事をしていました。
ある日、暑いからといってサーキュレーターをデスクの上に置いて、風を顔面に浴びていました。
サーキュレーターってそうやって使うものではないのでは...?
音がうるさいし、向かいにいる我々にはとても迷惑。
箱を置いてガードして過ごしました。
またある日、ペンを落としてしまったので拾おうとデスクの下に入った時です。
目にした光景に驚きました。
彼女の足元に、パンパンになったスーパーのビニール袋が大量にあったのです。
一体何が入っていたのか分かりませんが、いったいなぜ!?
初めに見た時は7袋くらいだったのですが、日に日に増えていき、最後に見た時には12袋はあったと思います。
そこだけさながらごみ屋敷のよう。
よく見ると袋の中身はティッシュペーパーなど生活用品? もしかしたらたまったゴミを捨てるのが面倒で足元に放置していたのでしょうか。
さらにある日、フロア中に異臭が立ち込めたので何事かと思ったら、彼女が狭い給湯室でタマネギをレンジ調理していました。
そして夕方にはレンジでカップケーキを作ったりとやりたい放題。
一番驚いたのは生の鶏肉を切っているのを目撃してしまった時です。
とにかく、正気とは思えない行動に驚くばかり。
まるで職場に住んでいるかのよう...。
さすがに「生モノを扱うのはやめてください」と張り紙をしましたが、効き目があったのかは分かりません。
直接注意するのはちょっと怖くてできませんでした。
そんな彼女に別のフロアで事務をしている人当たりの良い女性が「自炊なんて健康に気を使っているのね」なんて声をかけているのを見ました。
その言葉に彼女が嬉しそうにはにかんで笑っていたのを見て、普段は怖い顔してるのにそんな顔もできるんだと驚いたこともありました。
でも、余計なこと言わないで! 自炊してもいいよと言ってるみたいじゃない! とは思いましたが。
職場ではいろいろな人に出会いましたが、彼女ほどアクが強い人はいませんでした。
その後、私は会社を辞めてしまったので、彼女が今どうしてるのか気になるところです。
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