「ためておく人が悪い」と家族のものまで断捨離する71歳の実母。痛烈な復讐を決行した結果...!?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:おとうふ
性別:男
年齢:47
プロフィール:地方の都市で妻(43歳)と娘(11歳)と3人で暮らす、在宅で働く47歳の中年です。

「ためておく人が悪い」と家族のものまで断捨離する71歳の実母。痛烈な復讐を決行した結果...!? 49.jpg

私(47歳)は妻(43歳)と娘(11歳)と地方の都市で3人で暮らしています。
私の実家は車で10分程の距離にあり、父(75歳)と母(71歳)とはとても仲が良く、週末はよく一緒に過ごします。
今、住んでいる家の家賃や娘の事を考えると、実家で一緒に暮らしたほうが良いとは思うのですが、どうしても受け入れられない事があり同居はしていません。
その理由は、母が過剰なまでに断捨離するからです。
母は私が小さい頃から少し潔癖なところがあり、窓ガラスなどはもちろん、冷蔵庫の取っ手にさえ素手でさわらせてくれない程でした。
そのぐらいだとまだ我慢もできるのですが、許せないのが私の部屋の物まで勝手に捨ててしまうことです。
服やプラモデルなどのおもちゃはもちろん、忙しくて読めず数週間大事にためておいた雑誌や漫画まで捨ててしまうのです。
小さい時から、私が何で捨てたんだと怒ると決まって言う言葉があります。
「ためておく人が悪い、整理整頓の基本は捨てる事からだから」
そう言い張り、一度も謝ってくれたことはありません。
私にとって大切なものを捨てられ、何度悔し涙を流したか分かりません。
いま現在もその癖は治ってないらしく、先日私が実家に置きっぱなしにしていた学生時代の卒業アルバムが捨てられていました。
「ずっと見てないからいらないと思って捨てちゃった」
探していた私に笑いながら言ってきた時はショックを受けました。
私だけでなく、母にとっても大切な思い出のはずなのに、捨ててしまうのかと。
そういう母と一緒に暮らし、妻や娘に私と同じ思いをさせるわけにはいかないと思い、同居については前向きには考えていません。
母には同じ思いを味わってもらい反省して欲しいので、いつか復讐したいと考えていました。
そんな私に2021年の1月に遂にチャンスが訪れました。
母がかかさず録画して見ているバラエティ番組が、数週間分溜まったデータを見つけたのです。
恐らく、年末年始の特番に夢中で見る暇がなかったのでしょう。
母は昔からお笑い番組が大好きで、好きな芸人さんの番組は全部録画して見てるほど。
データをリモコンで消す時はワクワク感と同時に罪悪感もありましたが、これまでの恨みも重なり、思い切って消してしまいました。
その後、母に「テレビの録画データを整理しといてあげたよ」と優しい口調で教えてあげました。
母は一瞬、それがどういう意味か分からなかったようですが、はっと顔色を変えるとテレビに向かって一目散に走っていき、データを確認した途端「うわー!」という悲鳴をあげました。
「何で勝手に見てないデータまで全部消したの!?」
すごい剣幕で詰め寄って来ましたが、私はこの時のために用意しておいた言葉をぶつけました。
「ずいぶんとためてるからいらないと思って、整理しといてあげたんだよ。ためてる人が悪いんだよ」
ニヤニヤして言うと、母は顔を真っ赤にしながら、悔しそうに顔を歪めていました。
しかし、それでも思うところはあったのでしょう。
「大事な物を勝手に捨てられた時の気持ちがわかった?」
そう聞くと涙目でウンとうなづいていました。
それからというもの、母は前よりも少し優しくなったように感じられます。
二度と人の物まで断捨離しないよう反省してくれる事を願っています。

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