「高給取り」と「庶民」にそれぞれ嫁ぎ、シングルマザーになった私と姉。貯金額で勝ったのは...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:46
プロフィール:二人の息子を持つシングルマザー。椎間板ヘルニアでも、ハイキングがやめられません。

「高給取り」と「庶民」にそれぞれ嫁ぎ、シングルマザーになった私と姉。貯金額で勝ったのは... 12.jpg

私は46歳のシングルマザーです。

19歳と14歳の息子、78歳の実父、71歳の5人暮らしです。

私には52歳の姉がいますが、2年前に離婚しました。

3人の子供達を抱え、姉妹でシングルマザーになってしまいました。

姉の元旦那さんは高給取りで、結婚生活では、生活費として毎月約80万円も渡してくれていたそうです。

周囲からみても姉はかなりセレブ生活をしていたと思います。

毎年2回くらいは家族で海外旅行、普段はエステや会員制のスポーツジム、ゴルフなど、随分と趣味や習い事にお金を費やす充実した日々を送っていたようです。

普段使っているバッグや靴はハイブランドのもので、車は大したことないと本人は言いつつも、中古の古びた軽自動車を愛車としている私からみれば、十分すぎるほどに立派な車でした。

一般的な感覚からみても高水準の生活を送ってきた姉なので、長年の結婚生活でできた貯金総額はかなりのものだろうと思っていました。

そして姉がシングルマザーになった半年後、思いつめた様子で私に電話があったのです。

「今月家賃が払えない...」

現時点で貯金残高はいくらあるのか聞いてみたら、なんと8万円しか残っていないというではありませんか! これはあまりにも衝撃的な告白でした。

私はと言えば、元旦那は安給料。

彼には借金があり、結婚生活は返済に追われる生活で、まともに貯金をする余裕はありませんでした。

離婚してからも、これまで養育費などまともに受け取ったことはありません。

そんな中でも、小銭でもいいから子供達のためにも貯めていかなければと思い、毎月少額でも貯金に回すため、17年間コツコツと倹約を心掛けてきました。

私は小銭をバカにできないタイプなので、数百円しか変わらないような節約でもやれることはやってきました。

結果、どんなにきつくても毎月1000円~5000円は貯金にまわしてきたので、今ではその合計金額は80万円を超えています。

姉のことから、収入が多い=貯金が多い、というわけではないと確信しました。

同時に、何事も継続と謙虚な気持ちが大切なんだと実感しています。

今では姉もだいぶ改心したようで、少額ながらも少しずつ貯金を始めているそうです。

姉は離婚後に生活水準が一変し、暫くの間生活レベルを大幅に下げなくてはならず、かなり精神的にこたえていたようです。

おそらく見栄もあったのでしょう。

私は、今の生活水準で当たり前に長い間すごしてきたので、これと言って特にストレスもありません。

少し仕事に疲れたら時々ハイキングに出かけ、お金などかけなくても、寧ろ幸せに過ごせています。

生きていく上で、どうしてもお金は必要ですが、お金に対しての向き合い方、自分にとっての幸せとは何かを改めて考えさせられました。

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