「俺は知らんで」息子だと思っていたクレジットカードの利用。まさかの不正利用...!?/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回のエピソードは、クレジットカードでまさかの不正利用が...!?

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キャッシュレス生活も長くなり、先日お財布から500円玉を出そうとして違和感をおぼえました。

その前、いつ財布の小銭入れを触ったのか覚えていないほど、随分久しぶりでした。

なんだか「お金」ではなくコインのような変な感覚。

「あぁ、こうやってお金が形の無い物になる時代が進んでいくんだろうな。

それまで当たり前の習慣が自然消滅していく気配を感じました

そのあとに銀行ATMに入金しようとして、びっくり。

なんと、預金の残高がすごく減っていたのです。

考えられるのはクレジットカードの引き落とし。

「息子の奴め、いったい何に使ったんだ!」と怒りが湧いてきました。

というのも、そのクレジットカードは私が本会員で、子供たちが家族会員。

以前はポイントを貯めたいが為に利用していましたが、私はいま別のカードを利用しています。

このカードは現金主義の息子が、「どうしても」という時にだけ使っていたのですが、最近はネット購入も増えていたので、カードの利用頻度が高くなってきていました。

いちいち引き落とし金額を計算して請求するのが面倒なこともあり、自分でカードを作るようにと勧めていたところです。

家に帰って明細書をダウンロードして、まじまじと眺めてみるとやはり息子がちょこちょこ使っています。

どれも英語表記なので、何に使ったのかさっぱり分かりません。

中にはドカンと17万円も。

「もう、まったく何をやってんだ!」と呟きながらスマホで息子に電話をかけると

「俺は知らんで、使ってない」

「でも、あんたが使ったことになってるやん!」

「それは不正利用や!カードをすぐに止めろ!」

言われてからやっと気がつきました。

これまでにも、クレジットカード会社が事前に気づいた不正利用が2回ありました。

決済する前にセキュリティ対策にひっかかり、実質的な被害にはあっていません。

なのでクレジット会社のセキュリティはすごい!と信じきっていたのです。

まさか、こんな詐欺被害に合うなんて思ってもみませんでした。

ふと、今月だけかな?と思い息子がカードを使いだした半年前からチェックをしてみると

被害は昨年9月にまでさかのぼって、ありました。

息子には毎月クレジットカードの明細を見せてはいましたが、本人はよく確認もせず私が集計した金額を手渡すだけ。

ある月は「そんなにつかったかな?」とは言っていたのですが「まぁいいわ」ということで流していたのです。

自分で使ったものをしっかりと確認していればこんなことにはなりません。

改めて私もしっかり確認をしようと思い明細を見ると、息子と同じ会社からの請求がありました。

それも130円という少額です。

慌ててサポートに電話をかけると、それはスマホの容量をアップするための定額費用でした。

このように使ったものを覚えていないということも原因のひとつかと。

キャッシュレス生活は便利ですが、日々使ったもの全部を覚えきれないのです。

そしてネット購入はカードをお財布から出す。という作業がないので「購入意識」が薄れてしまいます。

私の場合、「これ何に使ったんだろう?」と覚えていないものは、決まってネット注文でした。

お財布からお金を出すというワンクッションが「あのとき、こんなシチュエーションで払った」という記憶に残りますが、ネットはそういうきっかけの動作がないですからね。

人のお金を盗む、というのはかなり度胸のいることだと思うのですが、こうやってカード情報だけ盗めばできてしまう時代には、「お金」と「人」に対する意識すらも薄れているんだと思います。

あのとき、お財布から出そうとした小銭に感じた違和感。

それはこうやって「お金」が、感覚のないものになる予感ではないかと思ったのでした。

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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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