<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:夫と2人の子どもとの4人家族。夫の実家で義父母のお店を手伝いながら、半同居をしている主婦。
私たち家族は、主人(47歳)の実家で義父(71歳)と義母(68歳)と半同居しています。
家は3階建てで、1階が義父が営んでいる中華レストラン、2階が義父母の居住スペース、3階が私たち家族の居住スペースです。
しかし、3階はベランダを広くしているため、部屋数が少なく、娘(17歳)と息子(12歳)は2階の義父母が使わない部屋をそれぞれ自分の部屋として使わせてもらっています。
当初、レストランは家族だけで営んでいましたが、義母が膝や腰が痛いと言い出し、お店に出なくなったため、数年前からランチの時間だけパートさんを雇うようになりました。
数年間働いてくれていたパートさん(52歳)が家庭の事情で辞めてしまい、今のパートさん(41歳)を雇っていますが、彼女がとにかく図々しい!
賄いの献立にケチをつけたり、労働時間を増やしてほしいなど自分勝手なことばかり言ったりと、私たちは困っていました。
ある日、ランチタイムが終わり、義父、義母、義兄(47歳)、私と彼女の5人で賄いを食べている時のことです。
彼女が2階の間取りや1日の義父母の生活パターン、2階の部屋を使っている私の子供達の生活パターンなどを、根掘り葉掘り聞いてきたのです。
その時は単なる彼女の好奇心で聞いてきたのだとばかり思っていましたが、数日後、義父から彼女が言い出したとんでもない要求を聞きました。
「コロナで通勤も怖いし、収入が減ってしまって生活が苦しいから、マスター達が住んでる2階の使っていない部屋に、コロナが収まるまででいいから住まわせて欲しい」
こんな話、聞いたことありますか? それだけでも驚いてしまいましたが、人の良い義父は彼女を不憫がり、住まわせようか悩んでいるようです。
コロナで店も暇になって売上も減っていて、本来ならパートさんもいらない状況なのに、人が良いのにもほどがあると驚きでした。
義兄が何とか義父を説得して、住み込みは無理だと断りましたが、図々しい彼女はなかなか引き下がりません。
すると、うちへの住み込みは諦めたのですが、今度は私にお願いをしてきたのです。
「若奥さんの知り合いで、住み込みのお手伝いさんを探している人はいませんか?」
住み込みのお手伝いさんなんて、よっぽど信用できる相手しか雇わないですよね? 呆れて声も出ませんでしたが、ここははっきり言わなきゃと思いました。
「悪いけど、知り合いにそんな人はいないし、そんなに大変なら人を頼らずに自分で必死に探したらどう?」
厳しい意見にしゅんとなるかと思いましたが、そんなやわなタイプではありません。
「自分で探しても今はどこも雇って貰えないですよ。コネって言うか、知り合いの紹介の方が雇って貰える確率が高いんです。若奥さんはいいですよね~、お嫁さんっていうだけで家賃も払わなくていいし、お店手伝ってお給料まで貰えて」
もう、図々しさにあきれるを通り越して腹が立ちました。
私のむっとした表情を察して「冗談ですよ~」とヘラヘラしている彼女を見て、このまま雇っていていいのか? と真剣に考えてしまいました。
関連の体験記:「話があるの」兄と二人、呼ばれて帰った実家で...79歳の母から告白された「驚きの話」
関連の体験記:娘に月2万円を渡して「残りは好きに使っていいよ」って...同棲を始めた彼氏はアホなの⁉
関連の体験記:100歳で亡くなった義母。結婚して36年、義母の仕打ちが本当にしんどかった...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。