<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ayuko
性別:女
年齢:43
プロフィール:2児のお母さんをしながら色々な職場で色々な経験積んでいます。
43歳の主婦です。
6歳、10歳の子供を育てています。
子供が大きくなってきたので、定職に就きたいところですが、通院が必要な家族がいるため、現在は合間を見て在宅でできる仕事や、短期や、単発の派遣で働いています。
単発だと1日だけの勤務も珍しくありません。
1日だけの仕事はクライアントも「猫の手も借りたい」状態で依頼されることが多く、スピードが求められます。
この話はそんな1日のみの単発派遣での出来事です。
イベントの告知とぜひ取材に来てくださいと、関連企業に電話をかける仕事でした。
勤務先に着くと挨拶もそこそこに、さっそく業務の説明を受けます。
少しチャラい感じの若い男性社員から簡単なトークスクリプトを渡され「1回見本を見せますね」と隣でトークを聞きます。
「この通り読んでもらえば大丈夫なんで。こんな感じでお願いしまーす!」
そう言って若い男性社員はどこかへ行ってしまいました。
このような1日だけの仕事の場合、すぐ近くに指揮をする管理者がいて、分からないことがあればすぐ聞ける体制で仕事をすることが多いので戸惑いました。
とはいえ、時間内はしっかり働かなければならないと思い、言われた通りに業務をスタート。
ところが、終業時間も近づいた頃、血相を変えて私のもとに女性社員がやってきました。
どうやら本来その方が管理者だったようですが、部下に私の対応を頼み席を外していた模様。
先ほどの若い男性社員は、私に間違った指示を出してしまったようで、クレームが来ているとのことでした。
渡された電話発信リストを見て「どこに電話しましたか?」とすごい剣幕で聞かれ「指示された通り、上から順に発信しています」と返事。
リストの中にはお得意さんもいたそうで、そこには女性社員が直々に電話をしたかったらしく、ほかにも「このトークじゃ相手に伝わるわけない」とまで言われる始末。
私は指示通りに業務を行っただけで、「そんなこと知ったこっちゃない」というのが本音です。
その場に指示を出した若い男性社員がいなかったので、信用してもらえるか分かりませんでしたが、説明するしかありません。
「指示を受けた通りに業務を進めた」
「業務中一度も私のトークを確認していないので、相手に伝わっていないトークだったということに気づけなかった」
ありのままの伝えたうえで、クレームがきていることは謝罪をして業務を終えました。
終了印をもらう際、その女性社員は「お前のせいで」と言いたげにため息をつき、目も合わさず「お疲れ様」と言われてとても嫌な気持ちになりました。
「言われたとおりに仕事をしただけなのに...」
「私は今日の分のお給料もらえるの?」
「トラブルを起こしたとみなされ、今後仕事を紹介されなくなるのでは?」
不安になり紹介元の派遣会社にトラブルがあった旨を報告しました。
派遣会社がクライアントへヒアリングをし、私に落ち度がなかったことを確認してくれました。
無事にお給料も頂けましたし、仕事紹介も続いています。
改めて、いろいろな会社、いろいろな人がいるなと実感した私。
勉強になったと同時に、一つ経験を積めたと思いました。
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