<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦です。母は67歳年金生活、父は65歳会社員です。叔母夫婦(58歳)は亡くなった祖母に。
私は44歳の専業主婦です。
母は67歳の年金生活、父は65歳会社員です。
2020年10月に父方の祖母が亡くなりました(祖父は6年前に鬼籍)。
12月末に49日と納骨が終わったと母から電話がありました。
その際にとんでもないことを聞いてしまいました。
祖母は死ぬギリギリまで一人暮らしで、ほぼ健康体でしたが、年を重ねるにつれて足腰が弱り、徒歩10分程度の病院に通うにも付き添いが必要になりました。
食事や部屋の衛生面でも少し危うさが出てきたので、数年間、両親が週に最低1回は祖母宅で面倒を見に行っていましたが、叔母夫婦(58歳)は忙しいからと完全に無視していたそうです。
しかし母の持病の悪化と入院、父も仕事で祖母の通院の介助が大変になったため、仕方なく叔母に頼んだところ、嫌々ながらも受けてくれほっとしていたのです。
そして叔母夫婦に頼って2年後の2020年夏頃、父が祖母宅に電話をしても出ないため心配になり向かったところ、祖母が熱中症で倒れていました。
祖母宅にはパンの袋が数袋。
掃除をした形跡はなく、財布にあるはずのお金もなかったそうです。
祖母は救急車で運ばれ、そのまま入院しました。
そして認知症も発症したのですが、ある日、突然祖母がポツポツと話をはじめました。
中身は両親も知らなかったとんでもない内容でした。
「叔母夫婦に付き添いを頼む時、毎回10000円ずつ渡していた」
「付き添いで残業が減ったから補填しろと言われて数万円渡した」
「美容室代がないから貸してと言われて数万円貸した」
「貸した翌日に買ったバックを自慢された」
「10年以上前に夫婦で頭を下げて500000円貸してと言われたから貸したけど、1円も返してもらってない。老人だからバカにされた」
祖母はうわ言のように話しながら泣いていたそうです。
祖母は80歳まで働き続けましたが、時々父が援助をしていたそうです。
叔母夫婦は子供は全員独立して夫婦共働き、叔父は超有名企業勤務です。
そんな叔母夫婦がなぜ祖母にたかる必要があったのか、まったく理解できません。
祖母はずっと叔母から口止めをされていたのでしょうが、死ぬ前に誰かに言わずにいられなかったのに違いありません。
全てを吐き出した数日後、祖母は亡くなりました。
両親は49日法要で納骨をする手筈を整え、遺産も少ないけれど渡すものがあるからと叔母夫婦を呼び出しました。
遺産はほとんどありませんが、金に執着する叔母夫婦の為に書類を作成し、説明した上で渡しました。
その際に母はこのように告げたそうです。
「おばあちゃんはな、誰かは言わんかったけど、美容室代やらお金貸してと頭下げられて何十万も貸したのに1円たりとも返ってこない、老人だからってバカにされたって泣きながら死んでいった。
あんな苦労した人に泥棒のようにお金をたかり続けた人はいい死に方しないわ! 恨んでるって言ってた。
一体誰だろうね、まさか実の娘ではないでしょうね。
そんなことはないでしょうから、義母さんが祟るなんてことはないでしょうけど、くれぐれも帰り道は気をつけてね」
喫茶店で誰にでも聞こえる大きな声で話し、父はびっくり、叔母夫婦は震えていたそうです。
「お母さん、仕返しできたからホッとした。もっとすごいこと考えていたけど、お父さんに止められた。じゃあね!」
母はそう言って電話は切りました。
もっとすごい事って何? と疑問は残りましたが、最後の仕返しは、天国の祖母に任せたのだと思います。
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