<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:片付けが苦手な44歳の専業主婦。同い年の夫と2人の子どもの仲良し4人家族。
私は昔から片付けが苦手です。
汚い家でも平気というわけではないので、何度も大掛かりな片付けに挑戦してきたのですが、これが上手くいった試しがありません。
基本的に物を捨てられない性格なのが致命的なのですが、それ以外にも収納が下手なせいで、いつの間にか部屋のあちこちに「しまえない物」が散らかっている状況です。
そうなると片付ける気もなくなり、手の付けられないほど散らかってしまう...というのを繰り返してきました。
ですから、収納していてもそれ自体が雑然としている箇所が家の中にいくつもあります。
夫(44歳)は整理整頓が出来るタイプなので、かなり不満だとは思いますが、私の欠点として我慢してくれています。
しかし喧嘩をするとたまにそのことを責められることがあり、その時は腹が立ちますが、普段はやはり夫に申し訳ない気持ちです。
このままではいけない。
子供達もだらしなくなった気がするのは、家が散らかっているからなのではないか...とも思うのです。
夫もいつまでも我慢してくれるとは限らず、爆発してしまうかもしれません。
そして何よりも、自分自身がいつでもすっきりした家に帰宅したい!
そんな思いが今までにないほどに強くなり、ついに始めました、片づけを。
すると、もうすっかり諦めたのか普段は片付けをすることはない夫も動き出しました。
一念発起した私の姿をみて、嬉しそうに「よし、俺もやるか」と。
私はまず着なくなった自分と子供の洋服の片付けに手をつけたのですが、夫は別の収納箇所に向かっていました。
私が一心不乱に大量にある洋服の仕分けをしていると、「おーい」「おーい」と何度も呼びかけられます。
「おーい、これはまだ使うのか?」
「おーい、これはもう捨ててもいいか?」
「おーい、おーい」
最初は私も一つ一つ答えていましたが、自分の仕事が全くはかどりません。
さらに「それはまだ使うから」と伝えようものなら、「これいる? 本当に使う? もうよくない?」などと続くのです。
夫は私と違い、物を貯めずにどんどん捨てたい派なのです。
「もう、私がやるから、そこはいいから!」
「やらないだろ、やらないからこうなってんだろ!」
つい言葉を荒げると夫も負けじと言い返し、売り言葉に買い言葉の喧嘩が始まってしまいます。
元はといえば、捨てられない上に収納下手の私が悪いのです。
でも、あの時の夫からの質問攻撃には耐えられませんでした。
結局、喧嘩は治まらずにお互いが不機嫌になってしまい、その日の片付けは大してはかどりませんでした。
その後、夫は前にもまして片付けをしなくなりました。
「俺には分からないし、なんやかんやと言われるの嫌だから」
というのがその理由、腹は立つけどぐうの音も出ません。
結局片付けは私の一手に委ねられました。
でも私の方も、処分するかしないかは自分で決めて自分のやり方でやりたいということに気がついたので、なんとしてもやりきる決意がさらに強く固まりました。
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