<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ヒミコ
性別:女
年齢:48
プロフィール:パート主婦。同い年の夫と小学生の子どもが2人います。
近所の仲良くしているママ友は、社交的で活発で行動力のある人です。
太陽のような彼女の周りにはいつも人が集まっています。
私は彼女と全くタイプの違う性格で、消極的で人見知りなのですが、こんな私にも気さくに声をかけてくれて、ランチやお茶に誘ってくれます。
彼女はPTA役員でも自治会役員でも、お仕事、育児となんでも明るく頑張るので尊敬しています。
そう、尊敬しているのですが、「自分の友人同士を引き合わせる」というおせっかいが、私にはツラいのです。
事前に言ってくれていればまだ良いのですが、思い付きで行動する彼女は突然知らない人を連れてきたりします。
彼女に言わせれば、「皆で仲良くしたら楽しいよね!?」とのことです。
私は気心知れた数人の友達がいれば十分ですし、少人数でじっくりお話ししたいタイプです。
広く浅くのお付き合いは、疲れるだけで意味がないと思うのです。
しかし彼女は大勢でワイワイとしたいらしく、いつも突然知り合いを大勢連れて来ます。
たとえば、ランチしようと誘ってくれるのはありがたいのですが、知らない人もいっぱい呼んでくるのでパーティのよう。
誰と話していいのか分かりませんし、他愛もない話しかできず、誰かと親交を深めたとは言えません。
第一、消極的な私は大勢の中で埋もれており、おそらく存在感がまったくないでしょう。
私の家でお茶しよう、となった時もたくさん人を呼んで大変でした。
彼女は悪気もなく、にこやかに人を連れてくるのです。
彼女は「あなたは気を遣わなくていいよー」と手土産をちゃんと持って来てくれるのですが、よく知らない人たちを家に入れるのも抵抗があります。
そして困ったことに、仕事にプライベートに忙しいその友人は「用事があるから私は帰るね」と、なんと途中で消えてしまったのです。
これには唖然としました。
勝手だなぁと思うのですが、彼女はサラっと明るく去っていくのです。
私は初対面の人やほとんど話したことがない人たちと、ドキドキしながら会話をしなければなりません。
「何か共通の話題を見つけなくては! 何か話さなくては!」と焦ってしまい、意味不明な話をしてしまって後から後悔したり、気を遣ってぐったり疲れます。
今はコロナのおかげで断りやすいのですが、わざわざ広くてソーシャルディスタンスが取りやすいカフェを予約してくれ、手作りのアロマオイル入り消毒液を用意したりと、本当に彼女は抜かりないのです。
みんなが楽しく、安全に、という心がけは尊敬します。
パーティ好きな人ってこんなにマメで行動力があるんだなぁと感心します。
華やかな世界を楽しませてくれて有難い反面、私は友達が増えたかというと疑問です。
何でも話せる友達は欲しいですが、顔だけ知っている、数回話したことある、という表面上の付き合いが増えただけで、逆に寂しさを感じてしまいます。
もっと気軽に人付き合いを楽しんだら良いのでしょうが、なかなか難しいものです。
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