<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:夫(41歳)と中2男子と小5女子の2人の子どもと暮らす、まだまだ子育て真っ最中の46歳会社員です。
14歳の息子は中学校で野球部に所属しています。
同じ部活に小学生の時から少年野球チームで同じチームだった男の子(14歳)がいます。
彼の母親H(44歳)は少年野球時代、当番でない日も必ず練習に参加し、お茶の準備やスコア付けなど、とても熱心に取り組んでいました。
しかしその半面、問題行動も多い人でした。
仕事の都合などであまり参加できない保護者について陰口をたたくのは当たり前。
試合で息子が納得のいかないポジションだと、スコア付けを途中で止めて帰ろうとする素振りを見せて、半ば脅しに近い形で息子を良いポジションにしてもらったこともありました。
そういうHの行動を見て、H息子もどんどん甘ったれていきます。
努力しなくても試合に出られると思い込んでいて、ランニングは途中抜けするわ、ハードな練習になると脚が痛い、お腹が痛いと言ってはサボってばかりいました。
そんなH親子と中学校では同じ部活に入りたくなくて、野球を辞める子達も少なからずいましたが、私の息子はやっぱり野球が好きだからと野球部に進むことにしました。
「中学校の部活になると、保護者がスコアやお茶の準備をするわけじゃないから、Hも出しゃばれないし、指導者が気を遣うこともないから大丈夫だろう」
ほかにも何人か同じ少年野球チーム出身の子達もいたため、保護者同士でお互いに励ましあっていました。
進学後、H息子は相変わらず練習嫌い、努力嫌いだったため、レギュラーからは遠かったのですが、中学1年の間は、みんな試合に出られなかったので、ある意味平穏に過ぎ去りました。
2年生になりレギュラー争いが始まると、案の定、実力がないH息子はレギュラーに選ばれませんでした。
するとHは学校に行き、顧問の先生に「息子が試合に出られなくて部活を辞めたいと言っている」と言ったそうです。
もちろん、顧問の先生は相手にしません。
「やっぱり、部活は指導者が先生だから保護者に変に忖度しないし良かった」
ほかの保護者達とそう胸をなで下ろしていたのもつかの間、なんとHは次に教頭先生のところに押しかけ、直訴したのです。
「息子が部活で頑張っていても試合に出してもらえず不登校になりかけている」
すると「不登校」という言葉に弱い学校側は顧問の先生に圧力をかけたようで、次の試合からHの息子が試合に出るようになりました。
「顧問に言ってもどうにもならなかったから、教頭に『不登校になるで』って脅したら効果てきめんだったよ」
Hは補欠の子の保護者に対し、自らの行動を武勇伝のように語っています。
H息子が試合に出たせいで試合に出られなくなった子もいて、真面目に取り組んでいる子供達が可哀想でなりません。
我が子を思う気持ちはみんな同じだと思いますが、卑怯な手を使って子供を試合に出すことが、本当に我が子のためになるのか疑問に思います。
Hにも腹が立ちますが、不登校を恐れるあまり保護者の言いなりになってしまう学校の態度にも納得がいかずモヤモヤしています。
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