<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:今年52歳の兼業主婦。若い頃は追う恋に夢中でした。
私は52歳の兼業主婦です。
今でこそ、結婚して旦那も子供もいて、それなりに幸せな家庭を築いてますが、若い頃は追いかける恋ばかりしてました。
尽くすタイプと言うと聞こえはいいのですが、私はどちらかというと追われるよりも追いかけるタイプ。
男性の方からのアプローチや奢ってもらったりするのが嫌で、特に恋愛になるとそういう方を嫌厭する傾向にありました。
結婚してからそんなことはかつての青春の1ページのごとく、すっかり記憶のかなたに追いやっていました。
しかし先日、ふとお金持ちの御曹司と貧乏な主人公が恋愛しているドラマを見た時に「実はもったいなかったんじゃないか?」と思い返していました。
ドラマでは、生まれた時から貧乏だけれどたくましく成長したヒロインが、恋愛相手の御曹司に連れていかれて高級な服を買ってもらい、そのまま高級なレストランで食事をしていました。
その女学生が初めてのことに驚き、マナーなど分からないながらも、おいしそうに食事をしている姿を見て「私も素直にそうしとくんだった!」と思ってしまったのです。
私の若かりし頃、バブルと呼ばれていた時代だったこともあり、世間は今より浮足立った感じが常にありました。
ハナキン(花の金曜日)などは、よく同僚や友達に飲みに誘われていました。
そして立ち寄ったディスコなどでナンパされることも多々ありました。
だいたいそういうところで誘ってくる男性は自分に自信があり、もちろんお金も持っている派手な方達でした。
「雑誌にものった〇×レストランのオーナーが知り合いなんだ。奢るから今度一緒にいかないか?」
などと豪華な料理やホテルをちらつかせながら誘われることもありました。
私は当時本当にこういう方たちが苦手というか、全くの恋愛の対象外で、どちらかというと、ちょっと頼りなくて手を貸してあげたくなるような人とばかり付き合っていました。
そのため当時は羽振りが良さそうな方々からいくら告白されようが、食事に誘われようが、いつも「ごめんなさい」と即答していました。
今思えば若さ故にちょっとひねくれていたところがあったのかもしれません。
しかし、ドラマを見て「もったいなかった!」とつくづく思ってしまったのです。
もし、誘いに乗っていればいろいろな体験ができたかもしれないのに、私はなんてもったいないことをしていたんだと気付いてしまいました。
まあ、そうは言っても危ない目に遭う可能性もあるし、「おいしいものが食べられたかも」なんて思うのも、歳を取り、食い意地がはってきただけなのかもしれませんが。
とはいえ、ドラマで御曹司と食事を楽しむヒロインを見ていると、「私もそんな無下に断るんじゃなかったな~」と今さらながらちょっと損した気分になる私です。
関連の体験記:共働きの47歳妻の私、手取り16万円が「中学生の子供」に飛んでいく...よし、副業しよう!
関連の体験記:「少しだけど使って」コロナ禍の中、我が家に「ある届け物」をしに来てくれた義母の愛情
関連の体験記:「芸能人と付き合ってたの」って...。義母の「ささいな嘘」への「ひょっとして」が積もり積もってストレスに...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。