<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おこめ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人・パート主婦。
1回目の緊急事態宣言が明けた頃、お隣の小学生の子が私道にお友達を呼んで遊びだしました。
そんな姿を見ていると、ちょっと嫌なことを思い出してしまいます。
あれは7年前、今は高校生の息子も当時は小学校5年生。
うちの戸建ては10軒建っているところの一角で、真ん中に私道があります。
近所には小学生の子や幼稚園の子達がいて、みんな仲良くしていました。
ある日、うちの斜め前のお宅のMさんが、ママ友Hさんとその娘さんのRちゃん(幼稚園生)を連れてきました。
うちの私道は「私道で遊ぶ時は、近所の友達も入れること」というルールがあるので、私道沿いの家に住む子供達とRちゃんで遊んでいました。
次の日の夕方も遊んでいる姿を見かけました。
そして次の日も、また次の次の日も。
私はMさんちはHさんと仲良しなんだな、子供も女の子同士だし...と思っていました。
ですが次の週になると、MさんもMさんの子供がいなくても、HさんとRちゃんがうちの息子たちと遊んでいました。
帰宅した息子に「Hさんち、Mさんがいないのに来たの?」と聞くと、「いっつも約束してないって!」と言うのです。
驚いて「どういうこと?」と聞くと「知らない!」。
ですよね、うちの息子が知るわけもありません。
そして1カ月ほど経った頃でしょうか、仕事から帰ったら、Hさん親子がまた私道に遊びに来ていました。
私の顔を見たHさんは親しげに話しかけてきたのですが、その内容はちょっと「?」なものでした。
「いつも〇〇君(うちの息子)に可愛がってもらって、〇〇君と遊びたいといっていつも騒いでるんです!」
私道を見ると、うちの息子と息子の同級生がいましたが、子供達は困った顔をして私を見ています。
事情がよく分からず、とりあえず挨拶して足早に家に入ったのですが、戻ってきた息子は不満そうにこう言います。
「(Hさんが)チャイム鳴らしてきて、ゲームしてるから遊べないって言ったんだけど、Rちゃんが遊びたいって言うからみんなで外に出た」
これはおかしいと思い、Mさんに電話をしどういう人なのと尋ねると、驚きの真実が明らかになりました。
「Hさんとは幼稚園の役員で知り合ったんだけど、近所だとわかったらやたら家に遊びに来だして...。毎日来るから居留守使ってたの!
そしたらおこめさんの家のチャイムを鳴らしたからビックリしたよ! ごめんね! 変な人で困ってたの」
息子たちもRちゃんには困っていたようです。
「別に遊ぶのはいいけど、断ったら泣き出しちゃって。それはわがままだよね! でもさ、Hのおばさん泣いてるから遊んであげてって言うんだよ」
次の日はパートが休みだったので私は家で待ち受けていました。
すると午後「ピンポーン!」。
インターホンを見るとHさんたちです。
息子に出て断ってみてと言いました。
「今日は遊べない!」と息子がいうと、「昨日みたいに遊んでよ~」と猫なで声のHさん。
「今日は無理! ゲームするから!」
息子が言うとHさんの様子が変わりました。
「なんで遊べないの?(ここから突然大きな声で)じゃあ一緒にゲームをやらせてあげてよ!」
結構なドスの利いた声! 怒鳴ると思っていなかったので、私は慌てて玄関に出ていきました。
「怒鳴り声が聞こえたんですけど、息子が何かしましたか? 文句があるなら私に言ってください!」
Hさんは私が家にいるとは思っていなかったみたいで、目を丸くして、おろおろしだしました。
「あ! あの! うちの子が...あの...すみません」
「こういうことやめてもらえますか? 大人に怒鳴られるのって怖いと思います」
そういうとRちゃんが泣き出しましたが、引くわけにはいきません。
「ごめんね、今日は遊べないの」
「だってママがここで遊んでもらってって言うんだもん!」
Rちゃんが泣きながら言い返してきましたが、耳を疑いました。
ママが??? 呆れてものも言えないままHさんを見るとバツが悪そう。
「そんなこと言ってないじゃない!」
そう言い捨てて、Hさん親子は帰っていきました。
その後Hさんが私道に来ることはなくなりましたが、後で聞くところによると、Hさんは幼稚園では有名な迷惑ママだったらしいです。
今なら「モンスターママ」とでもいうのでしょうか?
あんな人、本当にいるんですね...勇気を出してきっぱり言えて良かったです。
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