<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夢子
性別:女
年齢:47
プロフィール:47歳パート主婦。両親は73歳で近くに住んでいます。
両親はともに73歳。
認知症にならないか心配になる年齢になってきました。
明るい性格で、しっかりものの母。
一方父はおっとりした性格で、昔からうっかりミスなどが多いタイプでした。
そんな2人なので、認知症を心配するなら父の方だと思っていたのですが、違うかもしれないのです。
最近母と話をしていると、実際は母の方が心配な状態だとひしひし感じています。
母は現在も趣味のサークルを楽しんだり、婦人会の役員を務めたりと忙しくしています。
もともと話上手なので年齢問わず多くの友達に恵まれ、毎日楽しそうに過ごしています。
新しい事にもチャレンジしますし、いつもテキパキとしているので、一見認知症とは無縁のようでした。
ですが、こんなことがあったのです。
先日、「誰でも参加可能だから」と誘われて、母が参加している趣味サークルのお茶会に私も参加させてもらいました。
楽しそうに話している母を見て安心しながら、私も皆さんの話を母と一緒に聞いていました。
しかし数日後、母はお茶会で一緒に聞いていた話を、あたかも自分のことのように私に話してくるのです。
どこかで聞いた話だな、と思いながらも最後まで聞いていると、確実に「先日、他の人から聞いた話」でした。
しかも母に「それ、お茶会であの人から聞いた話だよね?」と言っても「違う」の一点張り。
さらに旅行の話やコンサートの話なども延々とするので、父に確認したら「そのような旅行には行っていない」とのことでした。
母の話の内容は、レストランや買い物など多岐にわたります。
すべて、まるで自分が体験したかのように話しています。
やんわりと母に「本当に母の話なのか」と確認するのですが、逆ギレされてしまいました。
感受性豊かな母のことですから、他人の話を想像しながら五感をフル回転させて聞いているのでしょう。
だから現実と分からなくなってしまうのでしょうか?
母は他はしっかりとしていて、料理や掃除もしています。
父に相談してみると、「そのぐらいは誰でもある」と真剣に聞いてくれません。
というか、母の話をあまり聞いていないような気がします。
2人で生活している分には何も問題ないみたいです。
ですが、本当に話の内容だけがおかしいのか心配になってきました。
でも、近くに住んでいるとはいえ、私もパートや子供のことで忙しくしており、頻繁に実家に行く時間もありません。
母の思い違いを指摘し続けた方がいいのか、知らんぷりして聞き流している方が良いのか......。
どちらが正解なのか、今も分からずにいます。
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