<この体験記を書いた人>
ペンネーム:メイ
性別:女
年齢:52
プロフィール:食べるの大好き美味しいもの大好き。
現在夫は51歳、結婚して約28年が過ぎました。
付き合っていた時、夫は1人暮らしをしていました。
何度か遊びに行きましたが、汚いとは思わないものの、特に片付いているわけでもなく、ごく普通の1人暮らしの男の部屋という感じでした。
私自身掃除や片付けが苦手なので、あまりきっちりした人だと無理かも、と思っていたので、夫の部屋の散らかり具合はちょうど良く感じました。
その後、結婚して子どもが3人生まれました。
それでなくても整理整頓のできない私です。
子どもが小さい頃はなおさらで、掃除機さえかけていればいいか、といった感じでした。
夫は帰宅すると、子どものおもちゃで散らかった部屋に文句を言うようになりました。
「痛い! なんでこんなとこに!」
床に落ちたおもちゃを踏んづけてはブチ切れています。
私は「よく見て歩けよ」と心の中でつぶやいていました。
そして、いくら言ってものれんに腕押しと思ったのか、ぶつぶつ言いながら自分で片付けるようになった夫。
「わー! 片付けてくれてありがとう!」
大袈裟に喜ぶと、そのうち文句も言わずに黙々と片付けるまでに「成長」しました。
休みの日には、ルーティンのように、起きたら布団を干し、シーツを洗い、掃除機をかけ、フローリングにワックスをかけ、1人満足しています。
初めのうちこそ「すごーい、綺麗ー、パパさすがー!」とねぎらっていましたが、鼻の穴を膨らませてドヤ顔をしているのを見ていると、「昔は別に几帳面でもなかったくせに」と舌打ちしたくなります。
子どもも巣立った今では、さほど家が散らかることもなくなり、夫のルーティンはもはや趣味のようになっています。
季節ごとにエアコンやストーブ、空気清浄機などの掃除にも余念がありません。
時には突然ソファの配置替えをしたり、テレビの位置を変えたりし始めるので、ゆっくりしたい休日に若干迷惑なときもあります。
夫はあきらめているのかその手伝いを私に求めることはなく、1人で楽しげに模様替えをしています。
あー、また始まったと思いながらも、家が綺麗になるのは気持ちがいいし、持ち上げさえすれば喜んで掃除してくれる夫。
そんな日々を繰り返し、年々几帳面な掃除魔に成長した夫と、それをいいことにどんどんだらしなくなる私。
もしかしてこれも長年夫婦をしてきて自然に出来上がったバランス? と、私はこっそりニヤニヤしているのです。
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