3年前、40年来の親友を心臓発作で亡くした79歳の父。以来、めっきり外出が減ってしまい...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:うりこ
性別:女
年齢:49
プロフィール:自営業。独身です。

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近所に住んでいる79歳の父。

建設業を営んでいましたが、2年前に引退しました。

現在私が父の自営業を引き継いでいます。

その父の事なのですが、引退して以来、自宅に閉じこもっているのが心配です。

引退して間もなくの頃は、ゆっくりしたいのだろうと、あまり気にしていませんでした。

しかし、2年が経った今でも、仕事で用があって電話をすると必ずと言っていいほど家に居るのです。

友達とお蕎麦の食べ歩きや山歩きをするのが好きだったので、引退した今こそ満喫できるのにと考えた時に「あぁそうか」と理由が思い当たりました。

3年前に父が一番仲の良かった友人が急に亡くなってしまいました。

その方、Aさんとは、父が起業した40年以上前からのお付き合いでした。

Aさんは、毎朝仕事前にうちに寄って、一服してから職場に行くのが習慣でした。

冬になると焚火を囲みながら父とAさんが缶コーヒーを飲んでいる姿は、私の大好きな心和む光景の一つです。

それなのに、Aさんはある日突然、心臓発作で亡くなってしまったのです。

私も子供の頃から可愛がってもらっていたのでショックを受けましたしたが、父はそれ以上だったと思います。

知らせを受けた時は父と一緒にいませんでしたが、母が言うには言葉が詰まってしばらくは口もきけなかったそうです。

あれから3年が経った今でも、父は親友の死のショックから立ち直れないでいるのでしょう。

気持ちは察することが出来ますが、少しは出掛けた方がいいと思い、家に行った時には声を掛ける様にしています。

「お母さんとお蕎麦食べに行ってきたら?」

「別に食べたくない」

「新しいホームセンター行ってみない?」

「何も買うものないし、見て歩いたってつまんない」

何と声をかけても、けんもほろろの返事が返ってきます。

同じ世代の人となら楽しめるかもと思い、近所にいる同級生のところに遊びに行っては? 

などと提案しても駄目でした。

何度か遊びに行ったことがあるのに「話すこともないし、楽しくもないよ」と言います。

先日、思い切って「たまには外に出て気晴らしした方がいいよ」と意見してみましたが、とうとう無視されました。

最近では用事が出来てもなるべく私か母に頼んできますが、どうしてもの時は出掛けては行くものの、用を済ませたらさっさと帰ってきます。

そうして居間に陣取って、ぼけっと家の中でTVばかり見ているのです。

もともと外で体を動かしている生活を送ってきた父なので、このままでは心の面も含めて健康に悪いのではないかと心配しています。

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