<この体験記を書いた人>
ペンネーム:へいちゃん
性別:女
年齢:50
プロフィール:自営の建設業で働いています。
私は自営業を営んでいます。
自分で起業したのではなく、両親が始めた事業です。
母は完全に引退しましたが、77歳の父はまだ色々と知恵を貸してくれています。
事業は建設業で、去年の春までは従業員が一人おりました。
20年来勤めてくれたその従業員が突然退職した事から、今後をどうするか悩みましたが、父の目の前で看板を下ろしたくないのと、自分もこの仕事が好きなので続ける事にしました。
私は事業に必要な資格は持っていないので、続けるにしても今までとは違った工夫をしなければと覚悟をしていましたが、想像以上に大変です。
それでも出来る限りの努力をして頑張っているのですが、同級生からの言葉に躓いています。
小・中学校の同級生で、飲み仲間でもあります。
業種は違うのですが、建設業を営む同業者でもあります。
彼は修業をして苦労した末に起業しました。
それだけに人に求めるのも厳しいのだと思いますが、今年の始めにあった飲み会で一方的に攻撃されてしまいました。
酔うとしつこくなるのはいつもの事ですが、今回はちょっと激しかったです。
彼が何に腹を立てたかというと、家業に就いて10年以上が経つのに、私が経営のために必要な資格を取っていないことでした。
従業員と父におんぶにだっこで今まで来て、従業員がいなくなっても父に頼っているなんて「他力本願だ!」というのです。
建設業でも、資格のない女性が事務を行ったりするのは珍しくないと思いますし、出来る事があれば私も作業をしていました。
でも、彼は私の言い分を聞こうともしてくれません。
「今から最短で資格が取れなかったら辞めちまえ!」とまで言われました。
これにはちょっとムッとして口を挟もうとしましたが、「他力本願、辞めちまえ」を繰り返すばかりです。
酒の席のことですし、ここで私がムキになってあれこれ言えば喧嘩になるのが目に見えていたので、仕方なくグッと我慢しました。
次の日、改めて彼が私に言ってきたことを思い返してみました。
彼が言いたい事は分かります。
ですが、私にも言い分があるのです。
私は長年鬱を患っているうえに、5年前にはガンが見付かりました。
ガンの手術は2回しましたが、辛い抗がん剤治療は受けずに済み、普通の生活が送れています。
それでも長年病気に浸かってきたので、体力も思考力も落ちてしまい、ずっと自分が望む形で仕事を出来ていません。
自分でも情けなく思っていますが、状況の中で考えて工夫していく事しか出来ませんでした。
資格の勉強も、鬱で霞んだ頭とガンに怯えたメンタルでは、手に付きません。
友人は、そうした事情を知らず知ろうともせずに、勝手な決めつけで延々と攻撃してきたのです。
書きながらあの日のことを振り返っていたら、改めて腹が立ちました。
私の事情を知らないくせに、なぜあんなことが言えるのだろうか。
友人への怒りは頭から離れず、言い返してやりたくてモヤモヤしています。
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