<この体験記を書いた人>
ペンネーム:モコ
性別:女
年齢:53
プロフィール:頑固だった次女がようやく周囲の声に耳を傾け始めました。
お話するのは現在20代半ばの次女のエピソードです。
次女はもともと人の話を聞くのがとっても苦手。
その上少々気が強いため余計に厄介なのです。
それが始まったのは保育園の時から。
次女はその日の気分にあった洋服しか絶対に着ませんでした。
...誰がなんと言おうとも。
きっとこれはどこの家庭でもみられる光景ですが、多分娘は別格。
洗濯に出していると言ってもサイズが合わないといってもダメ。
着ると言い始めたらそれ以外は絶対受け入れません。
それが原因で遅刻やら休んだことが何度もありました。
また、これは小学生の時のこと。
学校で宿題の間違いを指摘された時なんて、担任の先生に向かって「みんなの前でそんな意地悪言わないで!」と食ってかかったことがあったそう。
困り果てた先生に呼び出され、平謝りしたことを今でも覚えています。
幼い時から次女は一事が万事こんな感じで、大人になった今でも根っこの部分は変わらずじまい。
親、姉妹、親友、彼氏、先輩に限らず周囲の言葉に耳を傾けることはありませんでした。
それが原因で親友と大喧嘩になったり、彼氏と別れたり。
その結果、次女の周りには「耳障りのいいこと」を言う人だけが残りました。
きっとそれが原因なのでしょう。
仕事においても、人間関係においても大きな失敗の連続。
成果を認められていた仕事でさえ、人間関係のトラブルが原因で辞めることになりました。
これが2019年に起こった出来事でした。
その後、これだけ人不足が叫ばれる中、再就職がなかなか決まりません。
これにはさすがの次女も落ち込んだのでしょう。
強がってはいましたが、彼女の様子からその辛さは手に取るように分かりました。
そこで母は動きます。
今なら頑固な次女が人の声に耳を傾けるかもしれない、ビッグチャンスが到来しているのですから。
誰の話になら素直に耳を傾けるだろう...と考えて、ピンと来たのが占い師さんでした。
距離が近くなくて、でも言われると気になる存在ですから。
「ちょっと占い師さんの所に行かない? 私も時々行くけど参考になるよ。聞きたくなかったら聞かないのもアリだし」
そんな風に誘ってみたところ、いつもなら二つ返事でNOという次女が「行く」と返答してきたのです。
この時は怖いくらい素直で、「ちょっと行ってくる」とすぐ占い師さんの元に向かいました。
そこで次女は、自分の良くないところをズバズバ指摘されたようです。
・自分に自信があるようでまったく自信がない
・物事を表面だけでとらえている
・見栄を張る傾向が強い
・人の話を全然聞かない
・そういうところがあなたの人生の足を引っ張っている
・変わりたいけどどうやって変わったらいいかが分からない
・好きな事への情熱にあふれている
ぐうの音も出ない次女に、占い師の方の言葉がとどめを刺したようです。
「今変えないとずっとこのまま。あなたの人生が好転することはありえない」
そう言われた次女は大きくショックを受け、いつもの強気の姿はどこにもなくて、涙さえ流していました。
このとき以来、就職先、人間関係、知り合いとの間に起った悲しい出来事などを、私に相談してくるようになりました。
これは今までの次女では考えられません。
きっと、何とか自分を変えようともがいているのでしょう。
そんな彼女を見ていると心がチクリと痛みつつ、同時に頼もしさも。
なにせ、ここで踏ん張れば明るい未来が待っているのですから。
それに、母の目には、小さな見栄を張り無駄に虚勢を張るよりも、今の次女の方が断然ステキに映っています。
頑張れ次女。
あなたの人生が好転しますように、温かい人に囲まれますように。
そう、母は願っています。
関連の体験記:33歳の娘は結婚しないのかしら...ソワソワしていた私に届いた吉報。後押ししてくれたのは...?
関連の体験記:「生活費必要?実家なのに?」離婚して子連れで戻ってきた娘との大ゲンカの結果は...
関連の体験記:結婚は気楽にするものではない――8年で離婚した妻が実感したこと
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。