幼い頃から「他人の話に全く耳を貸さない」20代の次女。ある「きっかけ」で自分を変えようともがくように...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:モコ
性別:女
年齢:53
プロフィール:頑固だった次女がようやく周囲の声に耳を傾け始めました。

幼い頃から「他人の話に全く耳を貸さない」20代の次女。ある「きっかけ」で自分を変えようともがくように... 45.jpg

お話するのは現在20代半ばの次女のエピソードです。

次女はもともと人の話を聞くのがとっても苦手。

その上少々気が強いため余計に厄介なのです。

それが始まったのは保育園の時から。

次女はその日の気分にあった洋服しか絶対に着ませんでした。

...誰がなんと言おうとも。

きっとこれはどこの家庭でもみられる光景ですが、多分娘は別格。

洗濯に出していると言ってもサイズが合わないといってもダメ。

着ると言い始めたらそれ以外は絶対受け入れません。

それが原因で遅刻やら休んだことが何度もありました。

また、これは小学生の時のこと。

学校で宿題の間違いを指摘された時なんて、担任の先生に向かって「みんなの前でそんな意地悪言わないで!」と食ってかかったことがあったそう。

困り果てた先生に呼び出され、平謝りしたことを今でも覚えています。

幼い時から次女は一事が万事こんな感じで、大人になった今でも根っこの部分は変わらずじまい。

親、姉妹、親友、彼氏、先輩に限らず周囲の言葉に耳を傾けることはありませんでした。

それが原因で親友と大喧嘩になったり、彼氏と別れたり。

その結果、次女の周りには「耳障りのいいこと」を言う人だけが残りました。

きっとそれが原因なのでしょう。

仕事においても、人間関係においても大きな失敗の連続。

成果を認められていた仕事でさえ、人間関係のトラブルが原因で辞めることになりました。

これが2019年に起こった出来事でした。

その後、これだけ人不足が叫ばれる中、再就職がなかなか決まりません。

これにはさすがの次女も落ち込んだのでしょう。

強がってはいましたが、彼女の様子からその辛さは手に取るように分かりました。

そこで母は動きます。

今なら頑固な次女が人の声に耳を傾けるかもしれない、ビッグチャンスが到来しているのですから。

誰の話になら素直に耳を傾けるだろう...と考えて、ピンと来たのが占い師さんでした。

距離が近くなくて、でも言われると気になる存在ですから。

「ちょっと占い師さんの所に行かない? 私も時々行くけど参考になるよ。聞きたくなかったら聞かないのもアリだし」

そんな風に誘ってみたところ、いつもなら二つ返事でNOという次女が「行く」と返答してきたのです。

この時は怖いくらい素直で、「ちょっと行ってくる」とすぐ占い師さんの元に向かいました。

そこで次女は、自分の良くないところをズバズバ指摘されたようです。

・自分に自信があるようでまったく自信がない
・物事を表面だけでとらえている
・見栄を張る傾向が強い
・人の話を全然聞かない
・そういうところがあなたの人生の足を引っ張っている
・変わりたいけどどうやって変わったらいいかが分からない
・好きな事への情熱にあふれている

ぐうの音も出ない次女に、占い師の方の言葉がとどめを刺したようです。

「今変えないとずっとこのまま。あなたの人生が好転することはありえない」

そう言われた次女は大きくショックを受け、いつもの強気の姿はどこにもなくて、涙さえ流していました。

このとき以来、就職先、人間関係、知り合いとの間に起った悲しい出来事などを、私に相談してくるようになりました。

これは今までの次女では考えられません。

きっと、何とか自分を変えようともがいているのでしょう。

そんな彼女を見ていると心がチクリと痛みつつ、同時に頼もしさも。

なにせ、ここで踏ん張れば明るい未来が待っているのですから。

それに、母の目には、小さな見栄を張り無駄に虚勢を張るよりも、今の次女の方が断然ステキに映っています。

頑張れ次女。

あなたの人生が好転しますように、温かい人に囲まれますように。

そう、母は願っています。

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