<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まーち
性別:女
年齢:31
プロフィール:夫の転勤で地方に移り住んで早2年。田舎の市街地は住みやすいです。息子(4歳)ものびのび育ってくれています。
先日、夫の従妹の結婚式に家族でお呼ばれした時のこと。
4歳の息子にとっては初の結婚式への参加だったので、服や靴も買い揃えて楽しみにしていました。
そして式当日。
素敵なチャペルで愛を誓う幸せそうな新郎新婦を見て、胸がいっぱいになっていたその時。
「ここで、お二人の大切な家族に結婚指輪を持ってきてもらいます!」
と司会者からのアナウンス。
その「大切な家族」とは、新郎新婦の「愛犬」!
犬用ドレスとベールでおめかしした小さな犬が、チャペルの入口に登場。
リングの入った箱を首にぶら下げ、新郎新婦のもとへバージンロードを歩きはじめました。
それを見た他の参列客は大喜びで、「可愛い~!」「頑張れ~!」とかなりの盛り上がりでしたが......。
実は、うちの息子は犬アレルギー。
しかも、過去に喘息を起こしかけたレベル。
直接触れる距離ではないものの、予想外の犬登場に唖然としてしまいました。
「あなたはワンちゃんといると苦しくなって、ひどくなると息ができなくなるかもしれないから触っちゃダメだよ。なるべく離れてね」
息子には普段からそう言い聞かせていたので、本人も「ママ、僕ここにいて大丈夫?」と不安そう。
目立たないよう、息子を抱き上げて会場の外へ行きました。
夫も状況を察してくれました。
「このまま犬と退場するかもしれない。式が終わったら知らせに行くから受付ロビーにいて!」
会場から携帯でこっそりメッセージをくれました。
その後犬は退場したのですが、披露宴中もまた犬が登場しないかと不安で不安で......。
息子に症状が出ないか気がかりで、お食事の美味しさも半減。
宿泊先のホテルでも息子が目をこする度「犬の毛のせい? 結膜炎になったら大変......」と心配になりました。
遠方ということもあり、余計に不安が大きくなり「夜中に苦しくなるかも......。すぐ病院に連れて行けるようにしないと」と、夜もなかなか眠れず......。
幸い何事もなく済んだのですが、怒り、悲しみといろんな感情が後からじわじわとこみ上げてきました。
会場に犬が入ってくるのは予想外だったので、招待状の返信はがきにあったアレルギー記載欄は食物に限ったものだと思い、特に記載しませんでした。
あの時ちゃんと書いていれば......と自分を責めています。
後日、義母にだけは世間話の流れでさりげなく話しましたが、新婦(夫の従妹)の親というのは、義母から見ると、自分の夫の姉夫婦なので伝えにくいのでしょう。
ちなみに、義両親も式に愛犬が出ることは事前に知らされていなかったそうです。
式場のプランナーさんも、打ち合わせの段階で「ゲストにアレルギー持ちの方がいるかもしれないので、ワンちゃんが挙式に加わることは事前にお伝えください」など、一言添えなかったのか疑問です。
私の収まらない気持ちの整理と、事実確認のために式場に今回の件を話そうと考えています。
そして、式場から新郎新婦または新婦の親にも伝えてもらうべきか迷っています。
ですが人づてに聞くことで、かえってショックを受けてしまうかもしれず、心苦しいです。
夫の話によると、例の愛犬は近くのゲスト数人に鼻をくっつけて匂いを嗅ぎながら歩いていたらしく......。
その中に着物の女性がいたのですが、後でご友人に「裾にシミとかできてない?」と心配されていたそうです。
「ペットは家族」という思いは理解できます。
ですが、ペット同伴の結婚式は必ずしもゲスト全員が喜ぶ演出とは限らないということ。
トラブルが起こって悲しむのは、一生懸命準備をしてきた新郎新婦であること、きちんと考えてほしいです。
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