<この体験記を書いた人>
ペンネーム:はいなん
性別:女
年齢:46
プロフィール:実家で暮らす会社員です。
同居している77歳の母は、「新しい機械」を試すことに積極的です。
家電を買うと、まず取扱説明書を一通り読んで「何が出来るか」をチェックして必要な機能を選び設定します。
その後も説明書はきちんと保管して、困った事が起きると自分で調べ、それでも解決しない時にはメーカーに電話をして理解するまで根気よく教えてもらっています。
私は逆のタイプなので、親子でも全然違うな...といつも感心しています。
そんな母が唯一踏み込むのを躊躇していたのが「スマートフォン」です。
ガラケーで十分用が足りているのでスマホは必要ないと言い、今まで変えるのを拒んできました。
それも本心だと思いますが、うっかり「誤操作」をして、知らない間にお金が掛かる事をしてしまいそうで怖い...という気持ちもあったと思います。
しかし、一緒にお茶を楽しむ近所の友人が次々とスマホに。
「使ってみたら便利」「ラインしよう」と口々に勧められて、断り切れず、購入に踏み切ることになりました。
まずはカタログを見て料金やシステムの予習。
そして、2人で最寄りのショップへ行って購入しました。
「買ったからにはちゃんと使わなければ」と、いつもの母らしさが出てきて、帰宅してから勉強の始まりです。
私もスマホを使いこなせているとは言えませんが、母が一生懸命に覚えようとするので、出来るだけ付き合いました。
何日か経つと、基本的な操作は出来るようになり、私の「伴走」も終わりにしました。
めでたしめでたし、と明るい気持ちになっていたのですが...。
そんな私が、すぐ「暗い気持ち」にさせられる問題が発生しました。
母が私のスマホを勝手にいじる様になったのです。
お風呂から出たあとなどに、電話帳やラインなど開いていなかった画面が出ているので気が付きました。
もちろん、やましい事はしていないのですが、友達との会話を見られるは嫌ですし、見られていると思うだけで憂鬱になります。
ある日、思い切って母に「見てるよね?」と尋ねたところ、否定しませんでした。
「いつもスマホで何をやっているのかと思って」
「人とトラブルになっていないか心配でね」
そんな言い訳をしてくる母。
...実は、「バツが2つ」ある私。
母が、私の今後について、心配しているとの想像はつきます。
でも、もう中年と呼ばれる年になりましたし、心配だからと言って娘のスマホを見ていいとは思えません。
呆れてしまい、月並みですが「子供じゃないんだから、やめて」と咎めてしまいました。
すると「見られるとそんなに困るの」とこれまた月並みな開き直りの言葉が返ってきました。
何とかやめて欲しいのですが、どう言えば納得してくれるのかと困っています。
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